『ヒトの目、驚異の進化』★★★★★
マーク・チャンギージー著。色覚の皮膚テレビ説はコロンブスの卵的でめちゃくちゃ面白いし、かつ正しそうに思える。著者の別の本も読んでみたい。
『世界はありのままに見ることができない』★★★★
ドナルド・ホフマン著。現実のように見えている世界は生存競争を有利にするためのインターフェイスに過ぎないというのが趣旨。進化論や物理学をある程度知っていれば当たり前で、例え話として上手いだけにも思える。ホログラフィック原理等は別の話とした方がいい気がする。しかし十分面白い。
『目に見えぬ侵略 中国のオーストラリア支配計画』★
クライブ・ハミルトン著。コロナ前の内容だが、急速に悪化する中豪関係の話にもつながり、面白い。
『ULTRA LEARNING 超・自習法 どんなスキルでも最速で習得できる9つのメソッド』★
スコット・H・ヤング著。自習法本としても自己啓発書としてもやや中途半端。どちらかと言えば後者寄りか。
『最高の脳で働く方法 Your Brain at Work』★
デイビッド・ロック著。いわゆる「まとめ」以上のものではないが。
『再発見の発想法』★★★
結城浩著。プログラミング・ITの諸概念をそれ以外の分野に生かそうという趣旨。意外とありそうでなかったのではないか? IT分野以外の人にもおすすめ。
『プリンシプル オブ プログラミング3年目までに身につけたい一生役立つ101の原理原則』★★★
上田勲著。タイトル通り若い人におすすめ。
『善と悪のパラドックス ―ヒトの進化と自己家畜化の歴史』★★★★★
リチャード・ランガム著。衝動的・防衛的攻撃性と冷静な・捕食的攻撃性を区別し、家畜化をキーにすることで、人類の善悪双方に突出する一見矛盾する本性を理解できるという話。素晴らしく面白くかつ示唆に富む。
昔から言われている人間はネオテニー的な種ではないかという魅力的だが曖昧だったアイデアがひとつ下のレベルから具体的に解明される日が来ているようだ。細かい内容はshorebird先生にお任せ。
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