政治

ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ3 反捕鯨は食肉業界の陰謀でも文化帝国主義でも人種差別でもない

【第2回】 【目次】 【第4回】 実は、前回までで、私の言うべきことは全て言った。あとはこれを何度も繰り返し、少しずつかみ砕きながら実例を交えて解説していくだけである。 要点は反捕鯨問題は本質的に宗教問題であるということだ。だが、いきなり信じろと言われても無理だろう。この一言を本当の意味で理解してもらえるようになることがこのシリーズの目的である。 反捕鯨問題は、単なる環境保護問題でも、単なる海洋資...
政治経済社会

オリビエーロ・トスカーニ『広告は私たちに微笑みかける死体』

X51.ORG : "死体なき国の死体写真家" ? 釣崎清隆インタビュー(グロ写真あり注意!) これを見て思い出した本。普段人が見たがらないものを直視させるという点で共通するものがあると思う。世の中にはこういう人もいないといけないのだろうな。 言っていることには賛成できないこともいっぱいあるが強烈な印象を残す本だった。超おすすめ本の一冊。 広告やマーケティングに関わっている人はもちろんだが、現代社...
政治経済社会

久間防衛相が辞任「しょうがない」発言で引責

asahi.com:久間防衛相が辞任 「しょうがない」発言で引責  - 政治 核兵器は酸っぱい葡萄だというのは日本としてはまだ当分維持しなければならない嘘だ。 政治家は国民のために嘘をつくのも仕事。空気読んでちゃんと嘘がつけないなら辞めさせられるのもまあしょうがない。 ただ酸っぱい葡萄メソッドは所詮自己欺瞞なのでストレスがたまる。うまくストレスを解消できるフィクションを作ることができれば受ける。 ...
政治経済社会

村上龍『あの金で何が買えたか―バブル・ファンタジー』

イラク戦争に費やした4560億ドルがあれば何ができるか - GIGAZINE このエントリを見て何か懐かしい既視感をおぼえたと思ったらこの本だった。面白くてインパクトがあることは認めるけどあまりフェアとは思えない。こういう宣伝が必ずしもフェアじゃなきゃいけないと思っているわけではないけど。 単に日常レベルの物事に換算するということ以外で最大のポイントは「AがBまたはCまたはDまたはEまたは…に相当...
政治経済社会

銃社会・銃規制問題でオススメの本

バージニア工科大の銃乱射事件や長崎市長射殺で再び銃規制の話が盛り上がりそうだ。*1アメリカの銃問題については服部君射殺事件の時に興味を持っていろいろ調べた。 結果として今では単純な銃規制派には与しない。アメリカは予見しうる未来に渡って個人が武装する権利を否定することはないだろうが、それが必ずしも悪いことだとは思わない。 もちろん仮にアメリカが全ての歴史的経緯を無視して現在のアメリカ並みの銃社会か現...
政治経済社会

DIO様・フリーザ様・中国様

最近中国を「中国様」と呼んでいるのを結構頻繁に見かける。個人的にはいかなる対称であっても名称・呼称をおちょくるのは反則であると思っているので自分では使わないが、その理由を抜きにしてもこの「中国様」という呼び方は好きになれない。 もちろんそう呼びたくなるのはわからなくはない。わかればこそである。世界に対する当事者意識の薄さを感じさせるところが好きになれないのである。この「様」はフリーザ様とかDIO様...
政治経済社会

賛成なのに妙に腹立つ テレーズ・デルペシュ『野蛮の世紀』

うーん、「知ってるがお前の態度が気に入らない」ってアスキーアートありましたよね? ちょうどそんな感想。 思い切り要約すればイスラム原理主義と中露の全体主義を警戒せよって主張であって、それにはまったく賛成なんだけど*1、言葉の端々がいちいち癇に障る。 タイトルからして『野蛮』ってなによ『野蛮』って! プロローグの冒頭はこう。ルールをなくした歴史 わたしたちが引き継ぐことになる歴史は、二世紀あまり前か...
科学技術哲学

水伝問題で非難されるべきは著者ではなく学校教師

前回の続き。水伝はトンデモだということはわかったとしよう。なぜ科学にそんな風に誰かの飯の種を切って捨てる権利があるのだろう。 何が正しくて何が間違っているか判断する方法は色々ある。(あるいはあった。)昔も今も人気がある方法に、真理は聖なる本に書かれている というものがある。優れた哲学者の魂が考えて考えて考えぬけば真理に到達できる とする方法も昔はあった。だが結局はみんなで検証を何度も繰り返せば長い...