おすすめ書評まとめ おすすめ本書評まとめ2011年7月版 『ホロコーストを知らなかったという嘘―ドイツ市民はどこまで知っていたのか』★ フランク・バヨール著、ディータァ・ポール著。みんな薄々わかっていることながら、まあタイトル通り。『図解・感覚器の進化』★★★★ 岩堀修明著。久しぶりにすごくいいブルーバックス。図解多し。おすすめ。『プルトニウムファイル』★ アイリーン・ウェルサム著。ちょっと今話題の方向性とはずれてるけど、プルトニウムはプルトニウム、放射... 2011.7.30 おすすめ書評まとめ
科学技術哲学 ジェームズ・ロバート・ブラウン『なぜ科学を語ってすれ違うのか――ソーカル事件を超えて』 東大生協で見かけて、あまり期待せずに読書リストに突っ込んでおいたものだったが、予想外に素晴らしかった。 ソーカル事件に関するものの中では、『知の欺瞞』そのものは別として、私の知る限り一番いい本だと思う。 いま何やかやで時間をかけられないので、内容そのものには詳しく触れられないが、このあたりの問題に興味のある人には、強くオススメしておく。参考リンクなぜ科学を語ってすれ違うのか:みすず書房海洋学研究者... 2011.6.24 科学技術哲学
文化芸術宗教 テッド・チャン『顔の美醜について』について 「顔の美醜について」のキモいところは、美醜という価値判断そのものの自明性が疑われない中で、藪の中のようなインタビュー的構成をとることで「多様な意見がある」とみせかけながらその全部が「悪平等を求める(戯画化された)フェミニスト」をバカにすることを媒介にしてつながっていることです。(Twitter / @hokusyu82: 「顔の美醜について」のキモいところは、美醜という価値 ... ) という感想... 2011.6.18 文化芸術宗教
政治経済社会 『日本人が知らないウィキリークス』 WikiLeaksについて何か一冊だけ読んでおこうと思って探していたが、『エコ・テロリズム』の著者が入っていたので、これにしてみた。 予想以上に面白かった。他の人にもWikiLeaksで何か一冊という場合はこれをおすすめするようにしよう。 どの章もそれなりに面白かったが、やはり、第6章「正義はなされよ、世界は滅びよ」──ウィキリークスにとって「公益」とは何か 〈浜野喬士〉 の章がとりわけ興味深い。... 2011.5.21 政治経済社会
おすすめ書評まとめ 書評在庫一掃セール2011年3月版 最近読んだり見たりしたもの、またはずっと紹介したいと思っていたものの中から、個別エントリにするタイミングがなさそうなものを、まとめて一挙紹介。 ★は1-5個でオススメ度。人に薦める価値がまったくないと思うものはそもそも取り上げないので、1個でもつまらないという意味ではない。『GIRL FRIENDS』★★ みやきち先生のところで知ってレンタルした百合漫画。最初、絵が合わないと思って投げかけたが、ゆ... 2011.3.27 おすすめ書評まとめ
政治経済社会 ロバート・ゲスト『アフリカ 苦悩する大陸』 かなりよかったと思う。 アフリカの現状やそれを変えるための方法についての本はいくつか紹介してきたが、それらのエッセンスを集めて、読みやすく詰め込んだような印象。 アフリカ関係で読み始める最初の一冊として最適と思われる。関連書籍おまけ【ニコニコ動画】【MMD】 童話ごんぎつね 学芸会仕立て風 【新美南吉】 2011.2.24 政治経済社会
政治経済社会 カダフィ人生オワタw 公安相も反体制デモ支持 中東の衛星テレビ局アルジャジーラは22日、リビアのオベイディ公安書記(公安相)が反体制デモへの支持を理由に辞意を表明し、軍にデモ参加を呼び掛けたと報じた。41年以上にわたる最高指導者カダフィ大佐(68)の独裁体制の亀裂が一層深刻化した。 追い詰められたカダフィ大佐は22日夕、テレビ演説で「私はリビアを去らない。殉教者としてこの地で死ぬ」と述べた上で、23日に行う体制支援デモに国民の参加を呼びかけた... 2011.2.23 政治経済社会
政治経済社会 トラフグの胆で人類滅亡 一昔前に流行して、現在も昔ほどではないが人気がある話に、「世界には地球を何回も滅亡させるだけの核ミサイルが云々(中略)これは狂気だ!」 というようなものがある。 これは確かに一見もっともらしいが、一見もっともらしいだけで、大した意味はない。フグ一匹のテトロドトキシンは何百人もの致死量にあたる! という台詞が、仮にまったくの事実であっても、フグが日常的に水揚げされ・捌かれ・食われていることが、別に狂... 2011.1.27 政治経済社会