アニメコミック 東方Projectの月はアメリカ合衆国である説 〜『東方儚月抄』解釈〜 完全に書く機会を逃した何年も前のネタだが、未だに他で見ることがない話なので、消すのももったいない。要点のみの縮小バージョンで公開。 本当はこの前に、博麗霊夢・八雲紫・幻想郷についてのそれぞれ単独エントリがある予定だったので、唐突に感じるところがあるかもしれないが御容赦されたし。 要旨 東方Projectの月――もう少し限定すると『東方儚月抄』の月の都――はアメリカ合衆国の象徴であると考えること... 2014.1.29 アニメコミック
アニメコミック ゴルゴ13の出身が決して明らかにならないのはなぜか? ゴルゴ13の出身は、たびたび話題になるものの、決して明らかになることはない。なぜか? ある意味では答えは簡単だ。多分あなたもすぐ思いついた通りだ。明らかになってしまったら、いつでも使えて確実に人気のあるネタの一つが無くなってしまうからだ。 しかし、それはあくまで至近要因だ。なぜゴルゴの出身が確実に人気のあるネタなのか? 想像してみよう。ついにゴルゴの真の出身が疑問の余地なく判明した! 実はロ... 2010.3.12 アニメコミック
アニメコミック なぜ日本のマンガ・アニメにはエセ神父ばっかり出てくるの? という質問を受けたことがある。どんなシチュエーションで聞かれたかはよく憶えていない。(たしか『トライガン』の絶頂期だったので、おそらくニコラス・D・ウルフウッドを念頭に置いた質問と思われる。) しかし、どう答えたかははっきり憶えている。私は「そりゃ本物の神父が出てきたらキモいからに決まってんだろ」と答えた。 その後、日本のマンガ・アニメにもわずかながら本物の神父は登場するようになった。代表的な... 2009.9.17 アニメコミック
文化芸術宗教 繁田信一『殴り合う貴族たち―平安朝裏源氏物語』 要約すると文学しか注目されない平安貴族の暮らしだけど、実情はわりとカオスでしたという話。当たり前と言えば当たり前なのだけど、こういう幻想が破壊される感は個人的に大好きだ。 後半はだんだん似たような内容の繰り返しになってきて、一般的にはあまり面白い本とは言い難いので、そんなに積極的におすすめはしない。ものはついでだが、源氏物語については、 ふみまよう の音読mp3と、 源氏物語の世界 再編集版 ... 2009.4.8 文化芸術宗教
文化芸術宗教 土居健郎『「甘え」の構造』 英語には日本語の「甘える」に相当する言葉がない、という話から始まる日本論。Wikipediaにも項があるようなベストセラーだったそうだが最近まで知らなかった。私にはやはりこれは日本論というより裏返しの一神教論として読めてしまう。 たとえば浄土真宗では他力本願といって、自己の力で悟りを開いて成仏するなどという考え方は捨てて、ただ阿弥陀如来の力にすがるべし、というようなことを強調するわけだが、思えば... 2009.1.17 文化芸術宗教
文化芸術宗教 松岡正剛『日本という方法―おもかげ・うつろいの文化』 なんかものすっごい微妙な本。何とも説明しづらい感覚なのだが、これを読んで「感動した!」って人間とはあまり趣味が合わなさそうと思う反面、これに書いてあるようなことを「全然興味もありません。」って人間ともあまり趣味が合わなさそうな感じ。 よって、一目で「面白そう」と思った人には「必ずしも読まなくてもいいです」と言い、一目で「全然食指が動かない」という人には「まあそう言わずに読んでみて」というぐらいの... 2008.10.29 文化芸術宗教
映画・ザ・ムービー 話が通じない話『バベル』 オススメ度 8/10 タイトルのバベルとは 聖書におけるバベルの塔 バベルの塔の記事は『旧約聖書』の『創世記』11章にあらわれる。位置的にはノアの物語のあとでアブラハムの物語の前に置かれている。そこで語られるのは以下のような物語である。 もともと人々は同じ1つの言葉を話していた。シンアルの野に集まった人々は、れんがとアスファルトを用いて天まで届く塔をつくってシェム(ヘブライ語、慣習で名と訳されている)を高くあげ、全地の... 2007.5.24 映画・ザ・ムービー
映画・ザ・ムービー 『墨攻』 オススメ度 6/10 「墨攻」とはもちろん大量の墨汁を敵の城に流し込んで服や書物を台無しにして戦意をくじく計略……ではなくて、「墨守」もじった原作小説のタイトル。 どこかのサイトで「矢一本で敵軍を追い返し……」とかなんとかいうのを憶えていたので同じ中国映画の『英雄』とか『LOVERS』みたいなハチャメチャアクションで脳味噌カラッポでスッキリー!! な感じを期待して見に行ったら、いろんな意味で全然違って結構真面目で意... 2007.2.18 映画・ザ・ムービー