政治経済社会 藤本由香里 白藤花夜子『快楽電流―女の、欲望の、かたち』 現在、私たちのまわりには、〈性〉に関する幻想の、数多くの鏡のカケラが散らばっている。そのうちの一片には全てを打ち破る愛の物語があり、また別の一片には徹底した支配・服従の物語がある。こちらには貞操の物語があり、あちらには快楽の物語がある。 かつてこれらの物語はそれぞれの鏡にまとまり、秩序だって、映すべき特定の人々を待っていた。しかし、今、それらの鏡はバラバラに壊れ、それぞれのカケラが、別のカケラの光... 2008.8.8 政治経済社会
政治経済社会 栗本慎一郎『パンツを脱いだサル―ヒトは、どうして生きていくのか』 序章それは病から始まった第一章ヒトはいかにじてヒトになったのか――そしてなぜなったのか第二章現代に至るパンツ第三章同時多発テロと国際関係、あるいはグローバリズムというパンツ第四章ユダヤ人の起源の謎第五章政治陰謀としてのビートルズ第六章結論ヒトはどうすれば生きていけるか、あるいは生きていく価値があるのか 栗本慎一郎というのはガイア教シリーズで水生類人猿説を見ていたときに頭に残っていた名前だったので、... 2008.8.3 政治経済社会
文化芸術宗教 スティーブン・J. ブラムス『旧約聖書のゲーム理論―ゲーム・プレーヤーとしての神』 えーと、このタイトルからどんな本だと予想します? たぶん「十戒が原始的なりに社会契約を成り立たせる経済ゲームのルールとして解釈可能だ。」とかなんとかそういう話になると思うでしょ。私もそう思ってた。 ところがぎっちょんキリギリス、非常に聖書直解的に旧約聖書の記述が事実だとした上で、旧約聖書の神が自分の栄光を最大限に示すゲームを行っていると考えて解釈したらどうかという話なんだわ。 これはさすがに予想外... 2008.7.26 文化芸術宗教
政治経済社会 内藤正典『激動のトルコ―9・11以後のイスラームとヨーロッパ』 トルコについての本。世俗主義とイスラーム主義の対立の話イラク戦争とクルド問題の話EUへの加盟を望むが、結局はイスラムだから何かと口実を設けられて拒否される話911やムハンマド風刺画事件とEU内のトルコ系移民の話EU内部の政教分離の話 特に「これは!」という何かがあるわけではないが面白かった。ここはやはり21世紀の運命を分ける土地の一つなんだろうな。おまけ【ニコニコ動画】沸騰都市 04 「イスタンブ... 2008.7.20 政治経済社会
WEB情報通信 Yugui『初めてのRuby』 書籍『初めてのRuby』を書いた 別に初めてではないのだが買ってしまった。著者のYuguiさんにも興味があった(これとかこれとかかなり共感するところがある)からなのだが。 美しい、としか表現しようがない。足すべきものも引くべきものも一つもないという完璧さに恍惚となる。こんな感覚を言語の解説書から受けるというのは夢想だにしなかった。 弾さんの書評はいつ頃からか売らんかなの傾向を強く感じるようになって... 2008.7.17 WEB情報通信
科学技術哲学 スティーヴン J.グールド『人間の測りまちがい』が文庫版になっている RUMさんのコメントで知りました。今までネット上ではほぼ入手不可で、図書館で借りるか古本屋で探すしか読む方法がなかったので、以前から復刊を願っていましたが、実現した形で非常に喜ばしいです。ぜひこの機会に読んで下さい。おまけ【ニコニコ動画】ロイツマ ガンプラ版 2008.6.9 科学技術哲学
科学技術哲学 イアン・エアーズ『その数学が戦略を決める』 書評 「その数学が戦略を決める」 - shorebird 進化心理学中心の書評など 最近巡回先に入った上のブログで見て面白そうだったので思わず買ってしまった。 内容の説明はリンク先に詳しいので繰り返さないが、かなり面白かった。もしかしたら(もしかしなくても)私もamazonに統計的に分析されてカモと見られているかもしれんな。 この本とはまったく関係はないが、リンク先のサイトの『神は妄想である』読書... 2008.4.18 科学技術哲学
科学技術哲学 ジョナサン・マークス『98%チンパンジー―分子人類学から見た現代遺伝学』 『人間の測りまちがい』の最新分野版とでも言うべき本。チンパンジーのDNAは人間と98%同じなのだから云々、というような主張は一度ぐらい聞いたことがあると思うが、いったいそれはどういう意味なのか? 現代科学ではDNAのわずかな違いが生物にどういう影響をもたらしているかということは、まだまだ研究が始まったばかり。この98%というのは単に、ある塩基配列をそのまま比較しただけの数字にすぎない。 高校でDN... 2008.4.9 科学技術哲学