政治経済社会 吉本佳生『スタバではグランデを買え!』 以前紹介した『まっとうな経済学』にかなりよく似たコンセプトの本。コーヒーから話が始まるところもそっくり。 『まっとうな経済学』よりは身近で簡単な内容を取り扱っているので、この本が面白いと思った人には次に『まっとうな経済学』をおすすめ。 逆に言うとすでに『まっとうな経済学』のような本を読んでいる人にとってはこの本はちょっと物足りないかも。おまけ【ニコニコ動画】作業用BGM - 昼のカフェ 2008.3.24 政治経済社会
アニメコミック 遠藤誉『中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす』 昔(中国ではないが)アジアの国に住んでいて、日本のサブカルチャーやその海賊版の浸透ぶりを肌で感じたことがあるのでこの話題には興味がある。 読んでみたが、かなり面白かった。内容については下手に解説するより下の場所を読んでもらった方がいいだろう。無料登録してでも読む価値あると思う。中国"動漫"新人類 (中国"動漫"新人類):NBonline(日経ビジネス オンライン)おまけ【ニコニコ動画】漫画家 手塚... 2008.3.16 アニメコミック
Xevo 中島聡『おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由』 会長の本が出ました。WEBからの再録も多く普段ブログを読んでいる人にはそう目新しいことでもないかもしれませんが、第三章の特別対談はどれもかなり面白かったです。Part1 西村博之Part2 古川享Part3 梅田望夫おまけ これは面白い。教育効果も高そう。早くもロケット作っちゃってる人たちまでいます。【ニコニコ動画】ピタゴラスイッチが楽しめるソフト Phun 2008.3.15 Xevo
科学技術哲学 ジェームズ・ローレンス パウエル『白亜紀に夜がくる―恐竜の絶滅と現代地質学』 恐竜の絶滅が隕石衝突によるものだというのは今日時点ではほぼ定説だが、少なくとも私の子供の頃はそうではなかった。出てきたのも受け入れられたのも比較的最近の話だ。 受け入れられたとはいっても、その道は必ずしも平坦ではなかった。地質学と進化論はそれぞれノアの大洪水と天地創造という聖書のドグマと戦うことで始まったようなものである。 その出自のせいもあって、(神の介入のような)偶然で突発的な大事件による説明... 2008.1.12 科学技術哲学
科学技術哲学 ジョン・D・バロウ『宇宙の定数』 物理定数を主軸に据えた本。分野は『宇宙のランドスケープ』に近いが、過去の歴史も面白い。 まだしっかり確立している話ではないようだけど、実際に微細構造定数が変わっていることを示唆する具体的な観測があるというのは初めて知ったかな。かなりおすすめ。 ジョン・D・バロウの本はどれも面白い。おまけ 変わるものと変わらぬもの。【ニコニコ動画】ポケモンの名前や必殺技を外国語に翻訳⇒日本語に再翻訳してみた 1 2008.1.12 科学技術哲学
ガイア教の天使クジラ ガイア教の天使クジラ12 ビクター・ケラハー『クジラの歌がきこえる』 【第11回】 【目次】 【第13回】 いよいよ本当の3人目、真打ち登場だ。金の星社「ときめき文学館」シリーズ『クジラの歌がきこえる』を一緒に読んでいこう。ちなみに奇しくも著者は今話題のオーストラリア人。1 クジラのかげ「クジラさん、お願い、もう一度、すがたを見せてちょうだい。」 クレアは、はげしい風と雨の中でひとみをこらしていた。(中略) クレアは、夏をすごすために群れをつくって南にむかうザトウク... 2008.1.11 ガイア教の天使クジラ
WEB情報通信 藤沢晃治『頭のいい段取りの技術』 弾さんがえらくお薦めしてたように見えたので買ったけど……アレ? よく見たらちゃんと今年最も速く読了した本。何と一分を切っていた。 って書いてあるじゃん! ちゃんとエントリ読まない自分が悪いんだけどさ。この本自体も内容的には悪い本じゃないんだがamazonプライムで買いやすいからって安易にポチってしまう傾向は直さねば。おまけ “段”しか共通点がないゾ。【ニコニコ動画】ASIMO、階段を登る 2008.1.6 WEB情報通信
科学技術哲学 フリーマン・ダイソン『多様化世界―生命と技術と政治』 『ガイアの素顔』をきっかけにフリーマン・ダイソンを読み直していたのだが、何年かぶりに読み返したこの『多様化世界』はやはりすごい。 ソ連崩壊などで古くなった――もっとも初めて読んだときにもすでにソ連は崩壊してたが――部分はもちろんあるが、少々の古さなどものともさせないパワーがある。私の価値観形成にもかなり影響を与えている重要な本である。 今後何かの機会に引用したくなりそうな部分も結構あるし、何より入... 2007.12.30 科学技術哲学