「句読点」ではなく「読句点」を使うことを提唱する

(本文とは無関係)

 私は「句読点」という言葉を見るたびに一瞬混乱する。どちらが「句点」で、どちらが「読点」だったか?

 混乱するといっても、もちろん間違えるという意味ではない。筆記式のテストであっても早押しクイズであっても、絶対に正解はする。

 しかし、正解にたどり着くまでに、不当に長い時間がかかっているように感じるのだ。句読点が憶えにくいのはなぜか?

 歴史的経緯で意味と内容が食い違ってしまって憶えにくくなっている言葉は、しばしばあるが、この場合には当てはまらない。句点は句の区切りの点だから句点で、読点は読む時の区切りの点だから読点だ。意味的におかしなところは何もない。

 問題はおそらく空間的な配置の方だ。文の中で句点と読点が並ぶ場合、言うまでもなく句点は必ず最後に来るので、

  • 【、】【。】

 の順番になる。しかし、句読点という語では、

  • 【句】【読】点

 と逆の並びになっている。この位置的な逆転を脳内で元に戻すために、余計なプロセスが要求され、それが一瞬の混乱の原因となっているのではないか。

 仮説が正しければ、この混乱を解消する方法は簡単だ。「句読点」の代わりに「読句点(とうくてん)」という言葉を使い、語句上の位置を空間的な配置に合わせてしまえばいい。

 読句点、読句点。うん、覿面に憶えやすくなった気がするぞ。ググったらすでに3年以上前に同じことを提唱されている方もいたので、私だけというわけでもなさそうだ。今後、実践しよう。

おまけ

 逆順→逆再生(下ネタ注意!)

コメント

  1. あかり より:

    思いつきですが、語呂の問題じゃないでしょうか? あらたしいとか、あきばはらみたいな。
    あとは電子と電流みたいに、いったん固定されると変更がむつかしい、とか。

  2. 時間的 より:

    はじめまして。
    句読点は古典中国語(漢文)起源のものですが、
    白文に句読を施す場合、おそらく先に確定するのが
    句点の位置で、読点は後になると思います。ですので、
    「時間的な配置」としては句読点という並びで良いかな、と。まあ現代では関係ないことですが。

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