書評

文化芸術宗教

中村伊知哉・小野打恵『日本のポップパワー―世界を変えるコンテンツの実像』

 日本の文化発信力についての本。私は昔タイの首都バンコックで5年間暮らしていたことがあって、日本の文化発信力の勢いを肌で感じた記憶がある。  本屋に行けばドラゴンボール*1、テレビでもドラゴンボール*2。おもちゃ屋ではファミコンの古いソフトを何十本もひとつのカートリッジに詰め込んだインチキソフトを売っている。  あまり関係ないが印象的だったのは、おもちゃ屋の店頭...
WEB情報通信

大駒誠一『コンピュータ開発史―歴史の誤りをただす「最初の計算機」をたずねる旅』

 図書館で借りたがこれはなかなかいい本だ。古代のそろばんから、元祖“バグ”、コロッサスやENIACまで計算機とそれに関わる人・文物の歴史が写真入りでまるで図鑑のように。  面白いけど7000円もするから普通だったら買えないな。図書館のありがたさよ。  副題に「歴史の誤りをただす」とある。確かに私もコンピュータの歴史には結構興味があるつもりだったが、全然知らなかっ...
日常の一コマ

『Life Hacks PRESS デジタル世代の「カイゼン」術』

 ライフハックというのは仕事や雑用をより少ない労力とストレスで済ませることができるようなノウハウのこと……らしい。  言葉としては最近知ったのだが私は昔からそういうのに凝る人だったので個人的にはこの本はあまり役に立ったとは言えない。一度は考えたことがあるようなこと・やってみたことがあるようなことが多いからだ。  『Web進化論』がWeb2.0って何? という人向...
ゲーム森羅万象

斎藤由多加『ハンバーガーを待つ3分間の値段―ゲームクリエーターの発想術』

 タイトルが面白かったので衝動買いした『シーマン』や『ザ・タワー』の開発者のショートエッセイ集。全体を貫いて繰り返し登場する 時間・機会・手間のコスト スタンダードであることの強さ 人間の解釈に合わせた情報の出し方  といった視点はゲームに関係なく現代社会を生きる上で重要であろう。各章が短くてパッと読めるし全体の分量も適度なので万人におすすめ。
文化芸術宗教

ロビン・ウィリアムズ『ノンデザイナーズ・デザインブック』

 デザインの専門家でない人が印刷物の体裁の基本を学ぶための本です。 近接 整列 反復 コントラスト  の4つの基本原則を豊富な実例でひたすら学びます。Webにも応用できますがWebデザインの本ではありません。配色の本でもありません。モノクロですし。  しかし、その基本原則の単純さ故にWebデザインにも配色にも応用できそうな気がします。 ...
文化芸術宗教

『老子』要約

 『老子』は元からそんなに長くないですが、現代語訳ではなく要約です。  重複していたり、現代の視点から見て意味をなさないようなこと*1は省いて順番を並べ替えたりしています。 『老子』  道*2として示せるような道は道でなく、名として表せるような名は名ではない。無名*3が天地・万物の生まれ出る根本である。  車輪の働きが中心の穴*4にあり、器や家の働き...
WEB情報通信

大橋禅太郎『すごい起業 絶頂と奈落のベンチャー企業「ガズーバ」』

 シリコンバレーでネットベンチャー企業を創業してから売却するまでの記録。純粋に話として面白かったし、特有の文化や経済用語の説明などもあって勉強になった。 Life is beautiful  に書いてあることの理解がちょっと深まった気がする。  『すごい会議』の方も読んでみたくなった。ただ「この人の著書はどれも内容が同じ」という評をamazonで見たの...
科学技術哲学

サイ・モンゴメリー『彼女たちの類人猿―グドール、フォッシー、ガルディカス』

タンザニアでチンパンジーを研究するジェーン・グドール ルワンダでマウンテンゴリラを研究し密猟者に殺害されたダイアン・フォッシー インドネシアでオランウータンを研究するビルーテ・ガルディカス  3人の女性霊長類学者。チンパンジーが道具を使うとか、集団で狩りをし肉を食うだとか、ゴリラの雄が雌と配偶するために連れ子を襲って殺すことがあるとか、今ではまったく当たり前の知識の...
タイトルとURLをコピーしました