科学

おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2016年7月版

『研究不正 - 科学者の捏造、改竄、盗用』★  黒木登志夫著。流行り(?)もの。いいんじゃない? 『ザ・セカンド・マシン・エイジ』★  エリック・ブリニョルフソン著、アンドリュー・マカフィー著。ありがちな話題と内容だけど。これも流行りもの。 『記憶に自信のなかった私が世界記憶力選手権で8回優勝した最強のテクニック』★  ドミニク・オブライエン著。興味深くはあるけど「曲芸」でしかないかもねえ。 『坂...
科学技術哲学

意識の報道官モデルと『神々の沈黙』

最近の話ではないが、『だれもが偽善者になる本当の理由』を読んだ時に思いついたこと。まだかなり曖昧というか本当に思いつきレベルの乱暴な話だが一旦まとめる。  この本で提唱されている「意識の報道官モデル」というのは、意識の役割は大統領報道官のようなもので、大統領にとって不利な事実は知らない方がいいし、実際に知らされていない、というもの。  基本的にいいところをついているように見えるのだが、これが本当に...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ40 一本目の糸:オリエンタリズム

【第39回】 【目次】 【第41回】  ここまで『存在の大いなる連鎖』という一本の柱に沿って、時系列に進んできたこのシリーズだが、ここからは、詳細に分け入る代償として、多少複雑にならざるをえない。  このシリーズでは、過去と未来で何が変化して何が不変であるかを常に意識することが、理解にあたって重要だ。*1しかし、完全に過去から現在へ進みながら、多岐にわたる話を扱うと、話があちこちに飛びすぎてわかり...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ39 ガイア教徒よりもガイア教的な日本人

【第38回】 【目次】 【第40回】  大きな鍵*1を逆向きに使うことで、鏡のように「普通」の日本人の態度もよく理解することができる。一本の柱から離れて次の段階に進む前に、一度自分たちを振り返っておこう。 鏡その1  以下は、このシリーズ開始以前に、ネットのどこか*2で見かけた会話である。記憶からの再現なので一字一句正確ではないが、概ねこのようなものであった。 A「なあ、これはもちろん仮定の話だけ...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2015年6月版

『データの見えざる手: ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則』★★★★★  矢野和男著。すげー面白い。人間の活動も熱力学・統計力学の法則に従う……言われてみれば当たり前のような気もするけれど、とにかく面白い。 『悪女について』★★  有吉佐和子著。家族の紹介。面白い。 『現実を生きるサル 空想を語るヒト―人間と動物をへだてる、たった2つの違い』★★★  トーマス・ズデンドルフ著。内容は...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2015年1月版

『大気の海―なぜ風は吹き、生命が地球に満ちたのか』★★★  ガブリエル・ウォーカー 著。なかなかいい啓蒙書。 『精神科医が教える集中力のレッスン』★  西多昌規著。特段新しい知見はなかったが。 『世界一即戦力な男――引きこもり・非モテ青年が音速で優良企業から内定をゲットした話』★  菊池良著。ちゃんと見てなかったがあのときのネタか。 『気が遠くなる未来の宇宙のはなし』★  佐藤勝彦著。 『なぜあの...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2014年12月版

『リスクを取らないリスク』★★★  堀古英司著。ありがちな自己啓発本のような、いまいちそそらないタイトルだが、まともな経済・金融本。おすすめ。 『カエルを食べてしまえ!』★  ブライアン・トレーシー著。こちらこそありがちな自己啓発本だけど、的を絞っていてよい。 『ねずみに支配された島』★  ウィリアム・ソウルゼンバーグ著。『捕食者なき世界』と同著者。やはり思想的にはいけ好かないが、興味深いのは否定...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2014年11月版

『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』★★★★  岸見一郎著、古賀史健著。源流というだけあってなかなか面白い。ほとんどは単なる自己啓発の屁理屈のように見える反面、自己欺瞞の考察として先進的な部分もあるように見える。 『2ch、発言小町、はてな、ヤフトピ ネット釣り師が人々をとりこにする手口はこんなに凄い』★  Hagex著。ちょっとおもろい。 『職業”振り込め詐欺”』★  NHKス...