2017 7/29

『ヒルビリーエレジー』★★★★★

 J・D・ヴァンス著。トランプ現象がらみで読んでおくか、程度のつもりで借りたが、単純にめちゃくちゃ面白かった。もちろん現代アメリカ理解のためにも役立つ。

『大いなる天上の河』★★★

 グレゴリイ・ベンフォード著。『BLAME!』映画化の影響で再読。初めて読んだのは大分前。直接の元ネタのひとつとして知られる。

『ゲーム・プレイヤー』★

 イアン・M. バンクス著。何かで思い出した。もちろん古く感じるところもあるけど、時代の割には新しげな設定。

『ベストセラーコード』★

 ジョディ・アーチャー著、マシュー・ジョッカーズ著。まだまだこれからの分野の気はするけど、面白い。

『あなたのセキュリティ対応間違っています』★

 辻伸弘著。セキュリティは専門じゃない自分にはちょうどいいレベルな感じ。

『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』★

 川上和人著。内容も味付けも嫌いじゃないんだけど、いくら何でもちょっとギャグ過剰。

『成功する人は偶然を味方にする–運と成功の経済学』★★★★

 ロバート・H・フランク著。成功には運の要素が大きいので、累進消費税によって一人勝ち経済の勝者から取って、不運な人に補助するようにしようという主張。内容はほぼ既知だが、適度にわかりやすくていい。

『ナニワ金融道』★★★★★

 青木雄二著。何度か言及したけど、そのもの自体をおすすめしたことはなかったな、と思って。

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2016 8/1

『ゲノム革命―ヒト起源の真実―』★★

 ユージン・E・ハリス著。地味ながらよい。

『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』★★★

 永田カビ著。pixivで知った。レズ風俗は話の枕でメンヘルに関する自伝エッセイ。絵も文もうまくて意外な面白さ。

『メンタルが強い人がやめた13の習慣』★★

 エイミー・モーリン著。ありがちだけどいいまとめ。

『ヤバすぎる経済学』★★★

 スティーヴン・D・レヴィット著、スティーヴン・J・ダブナー著。前著の続きではなく著者達のブログのまとめ。でも、その雑多さが面白い。

『日本会議の研究』★

 菅野完著。流行り物。

『世界史を変えた薬』★★

 佐藤健太郎著。個別にはほとんど知ってる話だったが、こういうの好き。

『コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか』★

 旦部幸博著。雑学。

『楽観主義者の未来予測: テクノロジーの爆発的進化が世界を豊かにする』★

 ピーター・H. ディアマンディス著、スティーヴン・コトラー著。最近よくある感じではあるが。

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2016 2/19

『反対進化』★★★★

 エドモンド・ハミルトン著。おもろい。古さは否めないけど、粒ぞろい。

『「読まなくてもいい本」の読書案内:知の最前線を5日間で探検する』★★

 橘玲著。タイトルが悪い。副題の方が内容を表すには正しい。進化心理学や行動経済学が好きな人にはもう当たり前の内容だけど、簡単なまとめとしてはいいのでは。

『だれもが偽善者になる本当の理由』★★★★★

 ロバート・クルツバン著。読んだの結構前だが、なぜか紹介を忘れてた。自己欺瞞と心のモジュール性に関する非常に重要な本だと思う。内容はshorebird先生にお任せ。

『イーロン・マスク 未来を創る男』★★★★★

 アシュリー・バンス著。会長のメルマガで話題が出てきたので読んだが、むちゃくちゃ過ぎて面白い。多少は話を盛ってるのかもしれんにしても。

『家庭モラル・ハラスメント』★★★★

 熊谷早智子著。うひいいいい怖い! 心当たりある人は勿論、ない人にもおすすめ。

『虚空の旅人』★★★★

 上橋菜穂子著。シリーズ4冊目。主人公が変わってるが安定したクオリティ。

『コンピュータは数学者になれるのか? -数学基礎論から証明とプログラムの理論へ-』 ★★★

 照井一成著。これもタイトルがやや誤解を招くもので、副題だけ見るのが正しい。内容は大変良い。このテーマで過去最高級だと思う。

『暴力の解剖学: 神経犯罪学への招待』★★★★★

 エイドリアン・レイン著。これはむちゃくちゃいい。必読。医学・犯罪学の啓蒙書としても、単に面白い読み物としても、生活や子育ての参考書としても、政策の提言としても、SFとしても(?)いずれも一級。

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2016 1/25

『大脱出――健康、お金、格差の起原』★

 アンガス・ディートン著。ノーベル賞経由。とりわけ新しい知見はなかったが、いい。

『数学の大統一に挑む』★

 エドワード・フレンケル著。NHK経由。ちょっとクセがあるが面白い。

『惡の華』★★

 押見修造著。レンタルで全巻一気読み。アニメ未見。前半の変態大戦争は結構面白かったが、後半は狙いすぎて逆にありきたりみたいな。

『彼岸島』★★★★

 松本光司著。みんなお馴染み吸血鬼ギャグ漫画。自分は昔から立ち読みしてたが、今回なぜか妻に刺さって、改めてレンタルで全巻一気読み。

『0ベース思考—どんな難問もシンプルに解決できる』★★

 スティーヴン・レヴィット著、スティーヴン・ダブナー著。『ヤバい経済学』コンビ。それにしては普通か。

『暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス』★★

 結城浩著。みんなお馴染み結城先生。

『仮想通貨』★★

 岡田仁志著、高橋郁夫著、山崎重一郎著。ようやくビットコインとかIT・ギーク界隈以外でも聞くようになってきたような。ビットコインの仕組みを少し詳しく知りたい人におすすめ。

『夢の守り人』★★★★★

 上橋菜穂子著。シリーズ3冊目。前2冊には微妙に劣る気がするが、それでも一級。

『紙の月』★★★★

 角田光代著。妻経由。小説としてすごく面白いかというと迷うが、なんか女性心理というか買い物依存症というか、色々理解の助けになった気がする。

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2015 3/23

いつも「時間がない」あなたに:欠乏の行動経済学

 センディル・ムッライナタン著、エルダー・ シャフィール著。原題”SCARCITY: Why Having Too Little Means So Much”(『欠乏:なぜ少なすぎる分しか持たないことがそれほど多くのことを引き起こすのか』)

  • 何かに集中すると、それ以外のことはおろそかになる
  • 貧しいと、裕福な時よりも、やりくりを心配しなければならない
  • 予測不能なトラブルによる被害は、それを吸収する余裕がない場合、さらに大きくなる
  • 人は遠い未来よりも近い将来のことを過度に重視する傾向がある

 これらはどれも、単独ではよく知られていることだ。直感的にも当然であり、ほとんどトートロジーのようにも感じられる。

 だが、全てを一連の流れで説明されると、貧困問題や格差問題の全てが変わってくるような重大な話に思えてくる。

 別の分野にたとえるなら、

  1. 生物は生き残れる以上の子を作る
  2. 子は親と同一ではなく変異がある
  3. 子の変異にはそのまた子にも遺伝するものがある
  4. 変異には生き残って子孫を残す確率に影響するものがある

 という4つの命題は、それぞれ単独ならどれも当たり前のことである。古代ギリシャ人はもちろん、たぶんネアンデルタール人だって知っていたことだろう。

 しかし4つまとめてよく考えると、それは自然淘汰そのものであり、生命の見方を永久に変えるほどのインパクトを持つものだった。

 よくある自己啓発本・ライフハック本と誤解されかねない邦題は大問題だが、久々に面白い行動経済学本。超おすすめ。

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2015 3/2

年収は「住むところ」で決まる  雇用とイノベーションの都市経済学

 原題”THE NEW GEOGRAPHY OF JOBS”(新しい職の地理学)。タイトルは煽りっぽいが、副題の『雇用とイノベーションの都市経済学』は、原題以上に内容をよく表している。

 ネットが発達したからどこに居ようと関係がないというのは間違いで、顔を合わせることによる効果は大きいということ。

 よい都市には良い職も良い人間も集まり、それがますます都市を良くするという好循環が働くという話。(もちろん逆の悪循環も起こりうる。)

 どちらも仕事柄ある程度知っていることのはずだが、素晴らしく面白かった。社会・経済的にも示唆するところは大きいと思う。

 個人的にもマイクロソフトの本社がシアトルに来たことによってもたらされた結果は興味深い。

 というのも、私がいま勤めている会社UIEvolutionの本社はシアトルにある。そしてUIEvolutionは、マイクロソフトで働いていた中島聡が創業したものである。

 つまり、ほぼ偶然によるマイクロソフトの選択は、シアトルという都市の運命に影響を与え、ひいては私自身の職業選択にまで影響したことになるのだ。

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2015 2/13

『リスクを取らないリスク』★★★

 堀古英司著。ありがちな自己啓発本のような、いまいちそそらないタイトルだが、まともな経済・金融本。おすすめ。

『カエルを食べてしまえ!』★

 ブライアン・トレーシー著。こちらこそありがちな自己啓発本だけど、的を絞っていてよい。

『ねずみに支配された島』★

 ウィリアム・ソウルゼンバーグ著。『捕食者なき世界』と同著者。やはり思想的にはいけ好かないが、興味深いのは否定できない。

『女子中学生の小さな大発見』★

 清邦彦著。子供の発想をひたすら並べた感じ。なんか頭の体操になっていい。

『百足の足をかぞえてみました―女子中学生の小さな大発見2』★

 清邦彦著。同上。

『ボーパール午前零時五分』★

 ドミニク・ラピエール著、ハビエル・モロ著。失敗学で聞いたことのあるボパール化学工場事故の話。改めてすさまじさにびっくり。

『ミクロ経済学の力』★★★

 神取道宏著。Twitterで話題になっていたので。いいと思う。

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2014 11/29

『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』★★★★

 岸見一郎著、古賀史健著。源流というだけあってなかなか面白い。ほとんどは単なる自己啓発の屁理屈のように見える反面、自己欺瞞の考察として先進的な部分もあるように見える。

『2ch、発言小町、はてな、ヤフトピ ネット釣り師が人々をとりこにする手口はこんなに凄い』★

 Hagex著。ちょっとおもろい。

『職業”振り込め詐欺”』★

 NHKスペシャル職業”詐欺”取材班著。『振り込め犯罪結社』からの流れで読む。

『諦める力 〈勝てないのは努力が足りないからじゃない〉』★

 為末大著。たまにTwitterに流れてくるので。

『空き家問題』★

 牧野知弘著。結構知らないことが多かった。

『「無」の科学』★★

 ジェレミー・ウェッブ著。普通にいい科学エッセイ集。

『悪い奴ほど合理的―腐敗・暴力・貧困の経済学』★

 レイモンド・フィスマン著、エドワード・ミゲル著。『ヤバい経済学』の開発経済学版みたいな感じ。

『なぜか評価されないあなたへ 心に刺さる耳の痛い話』★

 小笹芳央著。まあよくある感じだけど。

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