|
2010
7/25
|
|
2010
7/13
|
『星を継ぐもの』は最近しんざきさんもおすすめしてたように、SFオールタイムベストに数える人も多い傑作。
私もオススメできるのは、まず『星を継ぐもの』を含む「巨人たちの星」シリーズ3部作。ただし、このシリーズは後に行くごとに急速につまらなくなっていく。(最初が面白すぎると言った方が正しい。)
次にやはり『創世記機械』。『未来の二つの顔』は、今見るとやや古くさいが、個人的に星野之宣が好きなのでコミック版を入れておく。
なお巨人たちの星シリーズは、今後別の文脈でごくわずかに触れる機会があるかも。
おまけ
月SFつながり。
|
2010
6/15
|
『動物感覚』でラセンウジバエ*1という単語が出てきたので、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアのことを思い出した。
わりと好きなSF作家で、やたらかっこいいタイトルをつける。思い出しついでに、印象が残っているものだけ厳選して紹介する。
『星ぼしの荒野から』★★★★
なんと言っても白眉は『ラセンウジバエ解決法』。この一本だけでも読んでおく価値はあると思う。映像化されているらしいが、それは見ていない。映像化に向いた作品とは思えない。
『愛はさだめ、さだめは死』★★
「美しいガイアを救うため汚らわしい人類は絶滅させちゃるぜ!」テーマの最高傑作(と私は思う)『エイン博士の最後の飛行』が収録。映画『12モンキーズ』の元ネタにもなっている。
『故郷から10000光年』★
『雪はとけた、雪は消えた』は『BLAME!』の1巻で霧亥が読んでることで有名(?)。内容はそれほど関係ない。そんなに面白くはないと思う。
『たったひとつの冴えたやりかた』★
個人的には、あまり好きではない。しかし、タイトルの有名さが群を抜いていることと、後の多くの作品に微妙な影響を与え続けていることから、抜くわけにもいかない。ざっとでいいと思う。
おまけ
|
2010
6/3
|
21世紀初頭に超能力の存在が確認されてから1000年後、人類は機械文明を捨て独自の精神文明の世界を築いていた……。
と書くと、なんともそそらない陳腐極まる設定に見えるのだが、実際に読み始めると1ページ目から引き込まれる。随分ひさびさに小説で時間を忘れるぐらい面白かった。
SFでもファンタジーでもありホラーでもあり、冒険活劇でもありジュブナイル小説でもある。1つ1つのネタは陳腐に見えても全体の完成度は非常に高く、娯楽と真剣さが互いを邪魔せず両立しているという点で『第9地区』観たときと近い印象を受けた。
また、ジェンダーや社会問題に対する意識とセンス・オブ・ワンダーのからめ方が、どことなくジェイムズ・ティプトリー・ジュニアを連想させる。事前情報はあまり入れない方がいいかも。
参考リンク
関連書籍
おまけ
|
2010
4/26
|
素晴らしすぎる。これは最高です。すでに今年度最高はもちろんオールタイムベストに数える人がいるのも全面的に頷けます。
『アバター』で殺菌・消毒・漂白され尽くして乾ききっていた心に、血と汗と涙と小便とゲロをぶちまけていい具合にうるおいを取り戻してくれました。
PG-12指定されるぐらいのそこそこきついグロ描写がありますが、そこをクリアしている人は余計な情報を入れてしまう前に是非見に行って下さい。
アカデミー作品賞にノミネートしていたそうですが、
- 『アバター』
- 『ザ・コーヴ』
- 『ハート・ロッカー』
のアカデミー賞で話題に上った3作品の全部を合わせて、しかも欠点を修正したような感じになっています。*1実際に作品賞もらえなかったみたいなのは残念です。
ヒューマニズムとは何ぞや的な高尚なテーマを持つA級映画としても、単純娯楽お馬鹿B級映画としても、どちらも互いを邪魔することなく非常に高いレベルで両立しています。私と10日しか歳の違わない新人監督の作品とはにわかに信じがたい奇跡的な傑作です。
*1:アバター以外未見ですけども。
おまけ
大9。
|
2010
2/27
|
知る人ぞ知る怪作。タイトルの時点ですでに何かが決定的におかしい。
内容も、輸入雑貨の貿易商を個人で営んでいる井之頭五郎という普通の男が、腹を空かして普通に食事をするというだけ。本当にただそれだけ。
藤子不二雄のSF短編で、食事と性行為に関する羞恥心の概念が逆転した世界に迷い込んでしまう男の話があった。(参考)
その世界では、食事は個体の維持にしか貢献しない利己的な行為だから、一人隠れてこっそり行う恥ずかしいものであり、性行為は集団の維持に貢献する利他的なものである*1から、正々堂々とおおっぴらに行うべきである、とされている。
従って、その世界では歩きながらサンドイッチを食べるような気安さで路上性行為が行われ、「食事会」が現実世界における「乱交パーティー」に相当するものになっている。
どうもこれを読んでいると、そのSFは半分正しいのではないかという思いにとらわれる。
つまり、人間がものを食う時は一人なのが自然であり、それを克明に描写する――たとえばこの作品のように――のはエロティックな覗き行為であり、いわゆる普通のグルメマンガというのは、乱交パーティーのような倒錯した変態行為なのではないかと。
*1:この考え方は科学的には間違っているが、そこがメインではないので追及しない。
おまけ
個人的にはゴローちゃんネタといえばテクテクさんのイメージが強い。
|
2010
2/26
|
いつぞやの表現規制の件周辺で何度かタイトルを小耳に挟んだので読んだ。
- 『すばらしき新世界』
- 『1984年』
- 『エヴァ』
- 百合(公認)
って感じか。表現規制の件で引かれた文脈はまあわかった。
でも『すばらしき新世界』『1984年』の部分はそのまんま。『エヴァ』の部分は、読んだ人はわかると思うが、「老人」って言葉の使い方とか、結局人類補完計画*1かよとか。
元ネタに対するプラスアルファの部分が百合以外これといってインパクトなく、単独として面白いとは思えなかった。『虐殺器官』の方が面白いのかなあ。どうしよう。
2010/05/31追記
『虐殺器官』を読んだが、やはりいまいち合わなかった。
*1:ここは更にその元である『幼年期の終り』と言うべきか。
おまけ
|
2010
1/24
|
「サロゲート」と呼ばれる遠隔操作の義体を使って、生身の体は家で寝転んだまま仕事でもホビーでも好きに行うことができる技術が一般化した時代。
かつてダイハードな肉体で鳴らしたジョン・マクレーン刑事も、寄る年波には勝てず(主に髪が)、義体で捜査をしています。
奥さんとも相変わらずうまく行っていないところに、泣きっ面に蜂。「くらえッ! スタンド『フランケンシュタイン・コンプレックス』ッ!!」とばかりにとんでもない事件が起こります。
単なるサロゲート損壊事件と思いきや、それを操作している人間まで死んでしまっているのです。そもそも人間が絶対安全なのがウリなのに、これは一体どういうことなの。世界を揺るがす大事件に、ジョンはまたしても一人で立ち向かうのでした。
まあSF者なら一応見ている間は退屈しないでしょう。『アバター』と時期的に被ってしまったのが悔やまれます。ちなみに予告編はややネタバレくさいので見ないが吉。
おまけ
人力ロボつながり。








木戸孝紀