おすすめ本書評まとめ2019年7月版

『ウイルスの意味論――生命の定義を超えた存在』★

 山内一也著。面白い。

『ファンタジーランド: 狂気と幻想のアメリカ500年史』★

 カート・アンダーセン著。ちょっと散漫な気もするけど。なぜか『宗教から読むアメリカ』を思い出した。

『おもしろレオロジー ―どろどろ、ぐにゃぐにゃ物質の科学』★

 増渕雄一著。何で知ったか忘れたが、意外に面白かった。

『西洋の自死: 移民・アイデンティティ・イスラム』★★★

 ダグラス・マレー著。私には近過去から現在までのトレンドをそのまま未来に外挿しすぎた極論に思え、賛成するわけではないが、反対の視点からでも参考にすべき意見を含んでいると思う。

『ビット・プレイヤー』★

 グレッグ・イーガン著。いつもの(?)イーガン。特別印象に残ったわけではないがコンスタントに面白い。

『ゲノムが語る23の物語』★★★★

 マット・リドレー著。2000年の本なので年代的には古いが面白い。ヒトゲノム計画がまだ目新しいものだった頃の感覚も面白い。

『医療現場の行動経済学: すれ違う医者と患者』★★

 大竹文雄著、平井啓著。単なる興味としても、実用的にも役に立ちそう。医者の立場でも患者の立場でも。

『神々の山嶺』★★★★★

 夢枕獏原作、谷口ジロー著。名前も評判もなんとなく知っていたのに、なぜかちゃんと読んだことがなかった。引き込まれる。大元は25年前の小説なので時代は感じるけど、特に気になるほどではない。

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