原題”THE NEW GEOGRAPHY OF JOBS”(新しい職の地理学)。タイトルは煽りっぽいが、副題の『雇用とイノベーションの都市経済学』は、原題以上に内容をよく表している。
ネットが発達したからどこに居ようと関係がないというのは間違いで、顔を合わせることによる効果は大きいということ。
よい都市には良い職も良い人間も集まり、それがますます都市を良くするという好循環が働くという話。(もちろん逆の悪循環も起こりうる。)
どちらも仕事柄ある程度知っていることのはずだが、素晴らしく面白かった。社会・経済的にも示唆するところは大きいと思う。
個人的にもマイクロソフトの本社がシアトルに来たことによってもたらされた結果は興味深い。
というのも、私がいま勤めている会社UIEvolutionの本社はシアトルにある。そしてUIEvolutionは、マイクロソフトで働いていた中島聡が創業したものである。
つまり、ほぼ偶然によるマイクロソフトの選択は、シアトルという都市の運命に影響を与え、ひいては私自身の職業選択にまで影響したことになるのだ。
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