ジョン・ホバマン『アメリカのスポーツと人種』

アメリカのスポーツと人種

 に関連して、

 に追加しておいた方がよいと思う本を紹介しておく。

 白人と黒人両者が人種的運動能力に関する調査を恐れているのは、それが知力や情緒に関わるもっと内面的な人種的差異を示唆するからである。科学者と一般人のいずれも、人種的な身体構造や生理についての本音を隠し続けているので、両者の不安は解消することがない。こうした沈黙は、人種神話や似非科学をはびこらせ、黒人と白人両者の幻想願望を満たし続ける。ヒト生物学者が人種的差異に関する恐ろしい真実を隠しているという根強い暗黙の了解が存在し、それゆえ、近代科学が公式に反人種主義声明を発表しているにもかかわらず、人々は、科学が人類の多様性だけでなく同一性を証明するだろうとは信じようとしない。

 本文だけで400Pもある大著であり、そう気軽に読める本ではないが、順序としては『黒人アスリートはなぜ強いのか?―その身体の秘密と苦闘の歴史に迫る』より先に読んでほしいかも。

おまけ

 それにしても単なる逆再生すら面白いと感じさせてしまうほどの驚異。

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