アニメコミック

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G組のGも終わったか

うえくんのお薦め漫画2「G組のG」(作者:真右衛門)  結構好きだった今どき貴重な純粋*1ギャグ四コマ。ついに終わってしまったな。  『王ロバ』や『×』(ペケ)のように、爆発的に流行りはしない代わりに、何年後に読んでも同じように面白い作品となるような気がする。  やはり同じように後々入手困難になりそうな気もするので単行本はちゃんと取っておこう。  しかし今やアフタヌーンで読んでいると言えるのは『蟲...
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フルバがアメリカで人気!?

英語で!アニメ・マンガ - USA Today8月第2週目・一般書籍売上トップ150リスト:『フルバ』マンガとして最高順位の24位に!  『フルーツバスケット』がものすごく面白いことには全く異存ないのだが、アメリカで売れているというのはすごく意外だった。  NARUTOは「ニンジャだから」の一言で済ませてもいいと思うけど、フルバのどこにアメリカ人受けする要素があるんだろう。どちらかというと受けなさ...
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新井英樹『ザ・ワールド・イズ・マイン』

(ネタバレ注意!)  モンとトシと名乗る二人の男が無差別に殺人とテロとレイプの限りを尽くしながら日本中を暴れ回り、同時に北海道で発生したと思われるだんだん巨大化していくクマのような怪獣ヒグマドンがやはり日本中を暴れ回る。  総理大臣が裸踊りしたり、ライフル一丁で怪獣に挑むハンターがいたり、竹下登が飲尿フェチだったり、紆余曲折の末モンは世界中のテロリストのカリスマになり、ヒグマドンは太平洋を埋め尽く...
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デスノート完結「ジャンプ推理もの」10年の長い旅路

むかしむかし、いわゆる暗黒期にあった少年ジャンプは、マガジンの『金田一少年の事件簿』(連載開始年:1992)・サンデーの『少年探偵コナン』(1994)の人気にあやかろうと推理ものの道を模索し始めました。  『あやつり左近』(1995)『心理捜査官草薙葵』(1996)『少年探偵Q』(1998)を送り出しましたがいずれも短期打ち切りに終わり「やっぱり努力・友情・勝利のジャンプに推理ものは似合わねーよ!...
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スペル星人に捧ぐ「1/49計画」

ウルトラセブン欠番問題専門の同人誌を製作されている「12話会」の取材に協力させていただきました。  協力とは言っても収集している「ファンロード」のバックナンバーを提供しただけですが、こういう自主規制で闇に葬られているネタを掘り返すといった話には目がないので多少なりとも役に立てて嬉しいです。  これまで発行された2冊をいただきましたがどちらも300頁以上というボリュームで、まだほんの一部にしか目を通...
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蟲師第14話『籠のなか』

この話、作者はおそらく描くのにかなり勇気を必要としたと思う。というのはこのテーマを扱えば必然的に日本最古の物語とされる竹取物語と比較されるということがわかっていただろうから。  しかし、その挑戦に相応しくこれまでの蟲師の中でも屈指の面白い話になっていると思う。  いつもながら映像のクオリティも恐ろしく高い。葉の舞い落ちる竹林の描写とか、伐られた間借り竹が逃げていく場面の気持ち悪さとか、とにかくすご...
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蟲師第6話『露を吸う群』

原作ではそれほど好きな話ではなかったのだが、今回もまた素晴らしい内容だった。蟲と共有した時間のアニメ描写が、マンガ原作では表現しきれなかった魅力を引き出している。  鼻から吸い込む描写で麻薬中毒を連想したという感想があるが、今回の話のネタの基礎となっているのはギンコが言っていたような生物学の比例増減(スケーリング)論だ。  たとえば哺乳類なら、1回呼吸をする時間、心拍する時間は体重の 0.28乗に...
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蟲師第4回枕小路

枕小路は特に好きな話なので初めて生放送を観た。やっぱりいい話だ。「蟲師」全体を貫く思想をよく表現していると思う。(以下ネタバレあり) 蟲は良いことも悪いことも引き起こす。 人の考える「なぜ」や「どうして」は通用しない ただ生を遂行しているだけ。 蟲にも人にも、誰にも罪はない。 ただ性質を理解するよう努める。 絶てないなら騙し騙しでも共生するしかない。  男は刀で斬って殺すという荒っぽい対応をしたせ...