ガイア教の天使クジラ

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ガイア教の天使クジラ19 人種差別と反捕鯨の関係は複雑で、一言で済むような簡単な答えはない

【第18回】 【目次】 【第20回】 次の脳内時間旅行の行き先は約150年前から約50年前までの約百年間、2番目の存在の大いなる連鎖の時代である。 象徴的な出来事としては、ちょうど『種の起源』の刊行から、第二次世界大戦の終わりぐらいまでの期間にあたり、その主要なテーマは人種差別である。 しかし、人種差別というとりわけセンシティブな話題を扱うに当たって、まずよくある誤解を解いておかなければならない。...
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ガイア教の天使クジラ18 捕鯨・反捕鯨問題の持つ意義と個人的思い入れ

【第17回】 【目次】 【第19回】 歴史を文化人類学的に捉える価値について一通り講釈したことによって、そろそろ私自身の本音の一端を漏らしても発狂したと思われずにすむ自信がついてきた。まあ見ればわかると思うが、私は捕鯨・反捕鯨問題が大好きなのである。愛していると言ってもよい。 どうだろう? 必ずしも私の頭がおかしくなったとは思わないだろう。本物の聖戦の戦士が現代の先進国にもバッチリ生き残っていると...
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ガイア教の天使クジラ17 ダレン・オルドリッジ『針の上で天使は何人踊れるか』 2/2

【第16回】 【目次】 【第18回】第一章 序論 奇妙な世界 中世からルネサンス期までのキリスト教は驚くほど広範囲に行き渡っており、長い伝統を持つものだった。R・W・サザーンの言葉を借りれば、中世の教会は「世界が知り得る限り最も複雑で、完璧なまでに統合された宗教的思想と儀式の組織体系」を支配していた。この組織体系は十一世紀以降に異端が人気を集めたことや、一五〇〇年代にカトリックとプロテスタントが激...
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ガイア教の天使クジラ16 ダレン・オルドリッジ『針の上で天使は何人踊れるか』 1/2

【第15回】 【目次】 【第17回】 今回からガイア教理解の最大のポイントの一つとなるキリスト教理解のため、『針の上で天使は何人踊れるか』を教科書にして話を進める。監修者まえがき 奇態なるヨーロッパ 池上俊一 歴史は私たちが生きていく上での教師である。私たちが遭遇するような出来事は、大抵、過去の人々がすでに体験済みで、苦労して解決法を見出してくれているか、そうでない場合でも、結果は顕然と現れている...
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ガイア教の天使クジラ15 時間旅行への招待

【第14回】 【目次】 【第16回】 脳内時間旅行に出る前にオープニングクイズだ。 いわゆる反捕鯨国の中でも強硬とされる国々、たとえば環境保護団体が過激なパフォーマンスをしたり*1、メディアまでその尻馬に乗ってたり、どう見ても関係ないような地位の政治家が口を出したりする*2国を並べてみる。イギリスアメリカオーストラリアニュージーランドドイツフィンランドオランダ ぐらいかな? 並べてみてどう思う? ...
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ガイア教の天使クジラ14 シーシェパードは“海の犬”ではない

【第13回】 【目次】 【第15回】 いきなり太古のミームとか言われてもわけわかんねーよ! って? そりゃそうだわな。宇宙はいつだって自分で思っているより複雑なものなんだ。慌てなくても勉強することはまだいくらでもある。ゆっくり理解していけばいい。 しかし、主にビクター・ケラハーさんのおかげで、そろそろこの問題と、根本的な精神生活のあり方・具体的には宗教・名指しすればキリスト教との間に、何らかの関係...
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ガイア教の天使クジラ13 現在のほとんどの反捕鯨批判は的を外している

【第12回】 【目次】 【第14回】 私がこのように3名(+私)の文章を並べたのは、もちろんガイア教に慣れ親しんで理解を深めてもらいたかったからだ。これは一番重要なことなのでもっと続ける予定だった。(そう、実はまだあるんだ。) が、シー・シェパードという団体の活動家が捕鯨船に乗り込んで拘束されるという事件が起きていて、少しでも早く彼らの過激さの源についての話にたどり着く必要を感じたので、ちょっと順...
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ガイア教の天使クジラ12 ビクター・ケラハー『クジラの歌がきこえる』

【第11回】 【目次】 【第13回】 いよいよ本当の3人目、真打ち登場だ。金の星社「ときめき文学館」シリーズ『クジラの歌がきこえる』を一緒に読んでいこう。ちなみに奇しくも著者は今話題のオーストラリア人。1 クジラのかげ「クジラさん、お願い、もう一度、すがたを見せてちょうだい。」 クレアは、はげしい風と雨の中でひとみをこらしていた。(中略) クレアは、夏をすごすために群れをつくって南にむかうザトウク...