科学技術哲学

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ベテルギウスに爆発の兆候 大きさ急減、表面でこぼこ

オリオン座の1等星「ベテルギウス」で、超新星爆発へ向かうと見られる兆候が観測されている。米航空宇宙局(NASA)が6日に公開した画像には、星の表面の盛り上がりとみられる二つの大きな白い模様が写っていた。この15年で大きさが15%減ったという報告もあり、専門家は「爆発は数万年後かもしれないが、明日でもおかしくない」と話す。もし爆発すれば、満月ほどの明るさになり、昼でも見えるようになる。 (asahi...
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ドナルド・E・ブラウン『ヒューマン・ユニヴァーサルズ―文化相対主義から普遍性の認識へ』

ここ1世紀ぐらいの人類学の歴史を超大雑把に捉えれば、文化相対主義が盛り上がって頂点を極めた後、徐々に後退している歴史であるといえる。  もちろん、今日の基準に照らせば馬鹿馬鹿しいほどに極端な相対主義は、さらにその前の、もっとずっと極端に酷い文化差別・性差別がまかり通った時代への反動として生まれてきたものだ。  そのことを忘れて、単に後知恵の批判をするだけではまずい。それらの歴史も踏まえた上で、新し...
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リチャード・ドーキンス『進化の存在証明』

はーい皆さん、グールド亡き今世界一有名な進化論啓蒙者であり、人格的には割とクソ野郎なドーキンスの兄貴の新刊のお時間です。  今回のテーマは非常に明解。進化は事実だということ。  「……それはギャグで言ってるのか?」と思うでしょうが、旧約聖書の創造論をまんま事実として信じている人間が今でも大勢いて、一定の政治力を保っている欧米の読者を主な対象としているので、そこは割り引いて考えて下さい。*1  個人...
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ジュリアン・ジェインズ『神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡』

Passion For The Future: 神々の沈黙―意識の誕生と文明の興亡  事前の情報からは明らかに期待できない内容なのだが、『神は妄想である』の中でドーキンスの兄貴が、 この本はタイトルからうかがえる通り、奇妙な本である。まったくのトンデモ本か本物の天才の傑作であるかのどちらかで、中間では絶対ない! おそらく前者だろうが、賭けるのはやめておこう。  とか書いてたから、一応目は通しておか...
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ヘンリー・ペトロスキー『フォークの歯はなぜ四本になったか―実用品の進化論』

フォークの歯はなぜ四本になったか ヘンリー ペトロスキー 復刊リクエスト投票  まだちゃんとした書評を書いていなかったが、復刊を知ったのでオススメしておく。私も図書館で何度も借りて読んでいるが、これは手元に置いておきたいので早速注文した。  「形は失敗に従う」  というのがこの本の大きな主張。実用品の形などというものは、機能的な要請によって決まると普通は思われているが、必ずしもそうではない。同じ機...
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バナナの皮方程式

ドレイクの方程式というものがある。最近は宇宙への関心低下に伴って知らない人も増えているかもしれないが、一定の年代のSF者や宇宙科学に興味のある人は大抵知っている。  内容の解説はしないので知らない人はwikipediaで予習してほしいが、この方程式なるものは要するに、  今日道路に落ちていたバナナの皮で滑って転んで頭を打って死ぬ人の数は、今日道に落ちているバナナの皮の数×道に落ちているバナナの皮を...
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マーリーン・ズック『考える寄生体―戦略・進化・選択』

『パラサイト・レックス』以来の面白い寄生ものを期待したのだが、どちらかというと進化医学ものだった。  面白さは普通。寄生ネタなら『パラサイト・レックス』、進化医学としては『病気はなぜ、あるのか』の方を先におすすめする。  1箇所だけ憶えておきたい箇所があったのでメモ。いつか詳細に紹介したいと思っている『恋人選びの心―性淘汰と人間性の進化』で使うかも。 鳥のさえずりは脳の特定の部分でコントロールされ...
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長谷川寿一 長谷川真理子『進化と人間行動』

これも読んだのはかなり前だが、下の部分をメモするための再読。  ついでにおすすめすると、この話題に関する教科書として素晴らしい最高の出来。  想定されているのは大学の教養課程での使用だと思うが、わかりやすさも重視されているので高校生・中学生でも十分読めると思う。 マーガレッ卜・ミードの神話  文化が変われば何でも変わる, したがって固定された「人間の本性」など存在しない, という考えの証拠としてあ...