政治経済社会

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賛成なのに妙に腹立つ テレーズ・デルペシュ『野蛮の世紀』

うーん、「知ってるがお前の態度が気に入らない」ってアスキーアートありましたよね? ちょうどそんな感想。  思い切り要約すればイスラム原理主義と中露の全体主義を警戒せよって主張であって、それにはまったく賛成なんだけど*1、言葉の端々がいちいち癇に障る。  タイトルからして『野蛮』ってなによ『野蛮』って! プロローグの冒頭はこう。 ルールをなくした歴史  わたしたちが引き継ぐことになる歴史は、二世紀あ...
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村井淳志『「いのち」を食べる私たち―ニワトリを殺して食べる授業 「死」からの隔離を解く』

現代社会の食生活を支える実態を淡々と見せる映画「OUR DAILY BREAD」 - GIGAZINE  上の記事を見てこの本を思い出した。うろおぼえながら私なりに要約すると下のような主張。私は概ね賛同する。  もっとも、そもそも今の子供の命に対する理解に問題があるというのは本当か、あるいは問題があったとしてそれは社会にとって悪いことなのか、というもっと以前の段階で大いに疑問はあるのだが。  この...
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リベラルでも保守でも原理主義になりうるということ

前回の記事の時に発見したエントリ 結論から言えば、やはりそこには「絶対的」なものがあって、そこから外れるものは認めない(というか見えない)のだろうと思う。 彼らの言う「話し合い」とは、彼らの許容範囲内での「話し合い」であって、それ以外のものは「意見」ではないのであろう。「意見ではない」とは、自分と異なる意見を認めないということではなくて、「意見ですらない」という意味。じゃあ何かといえば、具体的に言...
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必修漏れ問題はわからない

ついに自殺者まで出してしまった必修科目漏れ問題。まったく世の中本当に何が起こるかわからないものだ。もちろんそんなことは頭ではわかっているつもりなのだがこの問題だけは予想がつかなかった。そもそも動機からして理解できない。  他の問題(たとえば耐震偽装とか)は、少なくともそうしようと思った人間がどう思って(たとえば金が欲しいとか)そのようにしたのかということは理解できるが、しかし受験のために必修科目を...
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どこでもドアを利用できる人と利用できない人の格差

どこでもドア、実現へ一歩近づく : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン)  上の記事の内容とはほとんど関係ないが、どこでもドアで思い出した話。  昔、おそらく南北問題とか先進国の飽食とかを扱った番組でも観ていた時だったと思うが、私の母が「どこでもドアがあれば貧しい国の人たちも(物資が行き渡って)助かるのにね」といったようなことを言った。  私は子供心に「先進国に不法入国者が溢れてそれ...
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バングラデシュのグラミン銀行とムハマド・ユヌス総裁にノーベル平和賞

ノーベル平和賞の受賞者に納得がいくのは珍しいことのような気がする。ずいぶん前にNHKスペシャルか何かで観て、関係の本を一冊読んだだけだからそんなによく知っているとは言えないが、このグラミン銀行のやり方とユヌスという人の思想にえらく感心したのは記憶している。  私は『NGOとは何か』という本もよくおすすめしているが、とにかく貧困問題というのは綺麗事ばかり言って、人に褒め讃えられるようなことばかりやっ...
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歴史的経緯を抜きに国旗・国歌強制拒否問題は理解できない

一度ウヨクサヨク論についての基本的なところを書いておきたかったのでちょうどよかったと思う。はてブで上がっていたこのエントリ、 good2ndの日記 - 自由を大事にしない人の多さに驚く  主張はいちいちもっともで、ひとつも間違ってないが、だからといって正しくもない。ジハイドロジェン・モノオキサイドの恐怖が事実だからといって正しいわけではないのと似たようなものだ。  「市民的自由反対! 政府万歳!」...
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タイでクーデターというと

クーデターのタイ陸軍が現行憲法停止、全土に戒厳令も  うわー、なんか懐かしい記憶が、私が住んでいたときも確か一回こういうことがあった。  スチンダさんという名前を思い出したので今ググったらどうもこれのことだったようだ。  まあクーデターとは言っても我々外人のガキどもはのんきなもので「学校が急に休みになった、わーい」とプールで遊んでいただけだったが。今のタイってどうなってるんだろうな。暇なときに調べ...