創作

アニメコミック

プロットとは〈実は……〉である

ストーリーとプロットの違い  たまたま上のエントリに行き当たって思い出した話。  昔、創作の裏側というものになんとなく興味を持って、いろいろな本を読んでみたことがあった。その中で特に面白かったのが北村想『高校生のための実践作劇入門』という本で、プロットというものについての説明が印象に残っていた。  小林信彦さんという、作家であり、コラム批評家である才腕の書き手がそこんところを、うまく説明しています...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ11 お手製(?)中世ヨーロッパ風宗教説話

【第10回】 【目次】 【第12回】  3人目はなんと……私だ! というのはもちろん嘘だ。前回「3人中2人は日本人」と言ってたのに、3人とも日本人になってしまうしな。  だが、私の文章を読んでほしいのは本当だ。突然ですまないが、たった今私が考えた中世ヨーロッパ風の宗教説話の粗筋を読んでみてもらいたい。  若い修道士クリスは修行の旅の途中嵐に遭い乗っていた船が難破する。哀れ鮫のエサかと思われたクリス...
WEB情報通信

巧遅より拙速

私は生来凝り性というか、完璧主義者というか、ただの神経質であるため、どうしても書くのが遅い。  特にクオリティを求められるわけでもないブログの文章でさえも、誤字脱字等のミスや文章の繋がりが悪いところがなくなるまで直してしまいたくなるのである。  そのため、実際に書きたいネタは常に腐るほどあるのに時期を外して捨てられるネタが表に出るものの何倍もある。  明らかにこれは良くない。軍事に関係なくても巧遅...
ゲーム森羅万象

ヤクルトのおまけで遊ぶ

細長い風船をねじって作る写真のような動物風船ありますね。夜店や大道芸でやっているあれです。  どうやって作るのかさっぱりだったのですが、実際説明書付きでやってみると意外と簡単だったりしてなんとも楽しかったりします。遊びというのは本当に工夫次第だなあと思います。  なんでそんなの持ってるかと言いますと、スーパーで売ってるヤクルト10本組にいつもついてるおまけのひとつだったのです。  5本組2セット分...
アニメコミック

蟲師第6話『露を吸う群』

原作ではそれほど好きな話ではなかったのだが、今回もまた素晴らしい内容だった。蟲と共有した時間のアニメ描写が、マンガ原作では表現しきれなかった魅力を引き出している。  鼻から吸い込む描写で麻薬中毒を連想したという感想があるが、今回の話のネタの基礎となっているのはギンコが言っていたような生物学の比例増減(スケーリング)論だ。  たとえば哺乳類なら、1回呼吸をする時間、心拍する時間は体重の 0.28乗に...
ゲーム森羅万象

ゲームのイノベーションのジレンマ

図解、イノベーションのジレンマ  これはわかりやすい。今の金のかかったゲームがつまらなく感じてたまに新しいフリーゲームを漁る方がよっぽど面白いと感じる理由もこれだと思う。要するに、  どんなに素晴らしいグラフィックもサウンドも人間が動的に生み出す情報に面白さで勝てるわけがない。  私が人狼に強く興味を引かれてクローン作るまでにのめり込んだのもまさにこれだと思う。  わざわざゲーム機を買ったり設定し...
ゲーム森羅万象

もうすぐルートやループを持つ映画が作られるはず

ひぐらしをきっかけにサウンドベルをいくつかプレイしていて今さら気がついたことがある。それは、  サウンドノベルにはループ世界・平行世界ネタがとてつもなく多い。  ということ。そのこと自体には特に不審はない。選択肢があり、複数回プレイするサウンドノベルは、システム的・必然的に平行・ループ世界の概念を想起させるからだ。  また、こういう説明もできる。サウンドノベルを作るのに必要な要素を貴重な順に並べる...
アニメコミック

もっと人を殺しましょう

『鋼の錬金術師』(以下ハガレン)がいよいよ核心に迫ってきたようで面白いです。やはり現在連載中の少年漫画では群を抜いています。海外でも人気らしいですし、誰もが認める面白さと言えるでしょう。  しかし、なぜ面白いのかを考え始めるとハガレンほど難しい作品もないです。個々の要素に分解してみると特別優れているところが1つもなく、むしろ古くさいと感じるところばかりだからです。  アニメ化でブームになった頃、錬...