政治

おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2015年12月版

『反逆の神話:カウンターカルチャーはいかにして消費文化になったか』★★★★★ ジョセフ・ヒース著、アンドルー・ポター著。話そのものは「ヒッピーからヤッピーへ」等のキーワードで知ってたし、元々批判的な人には当たり前な感じだけど、自身リベラルな人がこうやってまとめたところに価値があると思う。超おすすめ。『ルールに従う―社会科学の規範理論序説』★★ ジョセフ・ヒース著。他のに比べて専門的。それだけが理由...
政治経済社会

ジョセフ・ヒース『啓蒙思想2.0―政治・経済・生活を正気に戻すために』

啓蒙思想2.0 政治・経済・生活を正気に戻すために|書籍出版|NTT出版 ジョセフ・ヒース著。単独でこれという新しい知見はないのだけど、とにかく尋常じゃないほど良い。それも『資本主義が嫌いな人のための経済学』と同じ人だと!? とんでもねえな。 今日日「哲学者」の肩書きで、ここまで自信持っておすすめできる著者は他にダニエル・デネットぐらいしかいないのでは。 備忘のため内容を箇条書き形式まとめておく。...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2015年9月版

『ダンジョン飯 2巻』★★★★ 九井諒子著。さすがに1巻ほどの衝撃はなくなったが、まだまだ面白い。『東方鈴奈庵 ~ Forbidden Scrollery. (4)』★★★ 春河もえ著、ZUN原作。こちらもまだまだ面白い。易者www『なぜ人類のIQは上がり続けているのか? ――人種、性別、老化と知能指数』★ ジェームズ・R・フリン著。フリン効果の人。元々興味のある人にしかおすすめしない。ジェームズ...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ40 一本目の糸:オリエンタリズム

【第39回】 【目次】 【第41回】 ここまで『存在の大いなる連鎖』という一本の柱に沿って、時系列に進んできたこのシリーズだが、ここからは、詳細に分け入る代償として、多少複雑にならざるをえない。 このシリーズでは、過去と未来で何が変化して何が不変であるかを常に意識することが、理解にあたって重要だ。*1しかし、完全に過去から現在へ進みながら、多岐にわたる話を扱うと、話があちこちに飛びすぎてわかりづら...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ39 ガイア教徒よりもガイア教的な日本人

【第38回】 【目次】 【第40回】 大きな鍵*1を逆向きに使うことで、鏡のように「普通」の日本人の態度もよく理解することができる。一本の柱から離れて次の段階に進む前に、一度自分たちを振り返っておこう。鏡その1 以下は、このシリーズ開始以前に、ネットのどこか*2で見かけた会話である。記憶からの再現なので一字一句正確ではないが、概ねこのようなものであった。A「なあ、これはもちろん仮定の話だけどさ、も...
政治経済社会

ぼくのかんがえたせかいへいわ

ピンカーの『暴力の人類史』を読んで考えたこと。大半は今回初めて考えたというわけではないが。 『暴力の人類史』を読んでいることを前提とするが、必ずしも必須ではない。 価値観の話でややこしくなるのを避けるため、単純に人類間の暴力を減らすことを良しとする。ブロイラーの福祉とか、地球のため宇宙のためとかは考えない。 理由はどうあれ事実として暴力はずっと減少してきたし、今後も減り続ける可能性が極めて高い。予...
政治経済社会

自分を殺害する可能性の一番高い人間は自分自身

Twitter等で、やたらめったら自国の政府に批判的な人と、そういう人に批判的な人を見て思ったこと。たまたま現在与党である政党や政治家の擁護では(批判でも)なく、いつでも通用する、ありがちなバイアスに対する注意として。 個人のことにたとえてみよう。現代先進国では、ほとんどの人間にとって、自分を殺害する可能性の一番高い人間は自分自身(自殺)だ。 だが、それは通常、自分が危険な人間であるということを意...
政治経済社会

ジョナサン・ハイト『社会はなぜ左と右にわかれるのか――対立を超えるための道徳心理学』

書評 「社会はなぜ左と右にわかれるのか」 - shorebird 進化心理学中心の書評など なかなか面白い。私がドーキンス兄貴の『神は妄想である』等の主張に感じている不満をうまく代弁してくれている感じがある。 shorebird先生の指摘通りグループ淘汰に関して理解が間違っているのが残念だが、メインの主張の価値は損なわれていないように思われる。 私の理解で一番重要な要点をまとめるとこうだ。 道徳は...