書評

おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2013年12月版

『あんぱんまん』★ やなせたかし著。もちろん訃報から。『動物の言い分 人間の言い分』★★★★★ 日高敏隆著。この手の本は結構読み慣れているはずだが、それでも相当面白かった。この方『ソロモンの指環』や『利己的な遺伝子』の訳者だったのか。今まで意識してなかった。不覚。『ピーター・リンチの株の教科書―儲けるために学ぶべきこと』★★★ ピーター・リンチ著、ジョン・ロスチャイルド著。原題"LEARN to ...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2013年11月版

『すすんでダマされる人たち ネットに潜むカウンターナレッジの危険な罠』★ ダミアン・トンプソン著。欧米の事例ばかりだが悪くない。『1421』というトンデモ本については存在自体を初めて知った。日本ではそんなに知られていないのかね?『世紀の相場師ジェシー・リバモア』★★★★ リチャード・スミッテン著。まず単純に伝記としても面白い。投資の参考になる話もあるし、贅沢ぶりとか家族のスポイルぶりとか破滅ぶりの...
科学技術哲学

哲学的ゾンビは「コンパイルしていないコンパイラ」と同じ

この本自体はいまいちだったのでおすすめ書評まとめにも取り上げなかったけど、読んでた時に思い出した話。 哲学的ゾンビというものは、単によく考えていないから可能な気がするだけの幻想だという意見に、私は賛成する。 この概念は、ITの用語でたとえるなら、エクセルのソースコードを入力するとエクセルの実行ファイルを出力するが、コンパイルはしていないソフトウェア というのとよく似ている。 この概念の巧妙なところ...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2013年10月版

『国家はなぜ衰退するのか:権力・繁栄・貧困の起源』★★ ダロン・アセモグル著、ジェイムズ・A・ロビンソン著。詳しくはリンク先参照。私が新たに有益だと感じたのは、制度にとても強い慣性が働くという点。アセモグル&ロビンソン『国家はなぜ衰退するか』上巻:サクサク読めておもしろい。が、前からこの種の制度派について思っていた疑問はそのまま。 - 山形浩生 の「経済のトリセツ」書評 「国家はなぜ衰退するのか」...
おすすめ書評まとめ

竹中正治小特集

最近すっかりファンになった竹中正治先生の小特集。竹中正治ホームページMasaharu TakenakaAmazon.co.jp: Max-Tさんのプロフィール竹中正治の記事一覧 - BLOGOS(ブロゴス)『今こそ知りたい資産運用のセオリー』★★★★★ 竹中正治著。素晴らしい。内容がまともなのはもちろんだが、アリスのショートストーリーがなんとも言えない味出してる。すごく頭が良くて面白そうな人だ。『...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2013年9月版

『プログラミング言語の基礎概念』★ 五十嵐淳著。教科書的。OCamlを使っているのが特徴。『WILLPOWER 意志力の科学』★★★★★ ロイ・バウマイスター著、ジョン・ティアニー著。とても面白くて役に立つ。バウマイスター他『Willpower:意志力の科学』:うーん、ヤル気の科学よりいいなあ。 - 山形浩生 の「経済のトリセツ」『インターネット財務情報システム―XML技術とXBRLデータ標準を用...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2013年8月版

『相場で負けたときに読む本 実践編』★ 山口祐介著。投資に関する心理面のアドバイス集。まあまともだが、この本「だけ」では大損する人の損を減らす効果はあっても利益が出るようにはならない気がする。『生命保険のカラクリ』★★ 岩瀬大輔著。ライフネット生命の話としても面白いし、なにも考えずに生命保険に入っている人には見直しの機会になるかも。『働かないって、ワクワクしない?』★ アニー・J・ゼリンスキー著。...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2013年7月版

『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』★★★ ガイ・ドイッチャー著。内容はshorebird先生の書評参照。著者の主張にはあまり同意できないし、著者の人格も尊敬できないが、言語トリビア集として面白いことは否定できない。書評 「言語が違えば,世界も違って見えるわけ」 - shorebird 進化心理学中心の書評など『知の逆転』★ ジャレド・ダイアモンド他著。ジャレド・ダイアモンド目当てだったんだけ...