科学技術哲学 山田克哉『原子爆弾―その理論と歴史』 北の核実験の話はあっちこっちで書かれるだろうからいいか。 原理から歴史まで原子爆弾に関する基本的な知識としてはこの本はがおすすめです。 2006.10.10 科学技術哲学
WEB情報通信 連休中に買った本 IT関連に就職したのでこういう本をいくら買っても気がとがめなくなったのがけっこう嬉しかったりする(笑)。『改訂新版 コンピュータの名著・古典100冊』 結構読んだがまだまだ知らないのもいっぱいあるな。『ゲーデル・エッシャー・バッハ』は昔死ぬほど好きだったので載ってて嬉しかった。『プログラミング言語C ANSI規格準拠』 Cの聖典らしい。まだちゃんと読んでないのでなにがそんなにすごいのか知らないが、... 2006.10.9 WEB情報通信
科学技術哲学 野口悠紀雄『「超」整理法―情報検索と発想の新システム』 あまりにも有名なので、読んでいないにも関わらず超整理法そのものは知っており、すでに実践もしているのだが、やはり一度は原典に当たってみようと読んでみた。 当時(93年初版)のパソコン事情などがかいま見えて思った以上に面白かった。 超整理法の要点は簡単で“分類などせずに最近使ったものから順に時間軸で一直線に並べればなくすこともなく合理的な時間で検索できる”というものだ。 今では多くのソフトで「最近使っ... 2006.9.28 科学技術哲学
科学技術哲学 ジョン・ダービーシャー『素数に憑かれた人たち リーマン予想への挑戦』 フェルマー予想の解決以後、数学最大の未解決問題と目されるのがリーマン予想。それは ゼータ関数の自明でない零点の実数部は全て1/2である というものである……が、見ての通り定義だけでも専門用語がいっぱい出てきて、フェルマー予想と違って簡単な言葉で表現する方法がないのが最大の弱点。 この本の中に出てくる数式を理解するには最低でも大学の講義レベルの数学(複素関数論とか解析学)が必要になる。少なくとも高校... 2006.9.21 科学技術哲学
科学技術哲学 サラ・ブラファー・ハーディー『マザー・ネイチャー 「母親」はいかにヒトを進化させたか』 「母親」について生物学・遺伝学・人類学・動物行動学・発達心理学等のありとあらゆる科学的見地からまとめた本。 個々の分野については特に斬新というわけではないが、これほどまとまってる本は今までなかったと思う。特にフェミニズムや少子化問題について何かしら考えたいという人は必読ではないかと思う。 子殺し事件が起きるたびに母性本能がどうのという無意味な議論が繰り返されるし、中絶の是非をめぐって賛成派と反対派... 2006.9.18 科学技術哲学
科学技術哲学 サイモン・シン『フェルマーの最終定理』 フェルマーの最終定理って何? というのはwikipediaでも見てもらうとして(ブログに数式書けないし)、ワイルズの証明以来いろいろな本が出たが、数学的な内容に深く踏み込まない方向のものの中で一番面白かったと思う。 古代ギリシャのピタゴラス、エウクレイデス(ユークリッド)、ディオファントスから始まってフェルマー、オイラー、ガウス、アーベル、ガロア、クロネッカー、カントール、ラッセル、フォン・ノイマ... 2006.8.3 科学技術哲学
文化芸術宗教 中村伊知哉・小野打恵『日本のポップパワー―世界を変えるコンテンツの実像』 日本の文化発信力についての本。私は昔タイの首都バンコックで5年間暮らしていたことがあって、日本の文化発信力の勢いを肌で感じた記憶がある。 本屋に行けばドラゴンボール*1、テレビでもドラゴンボール*2。おもちゃ屋ではファミコンの古いソフトを何十本もひとつのカートリッジに詰め込んだインチキソフトを売っている。 あまり関係ないが印象的だったのは、おもちゃ屋の店頭で店員さんがドラクエ4やFF5をプレイして... 2006.8.2 文化芸術宗教
WEB情報通信 大駒誠一『コンピュータ開発史―歴史の誤りをただす「最初の計算機」をたずねる旅』 図書館で借りたがこれはなかなかいい本だ。古代のそろばんから、元祖“バグ”、コロッサスやENIACまで計算機とそれに関わる人・文物の歴史が写真入りでまるで図鑑のように。 面白いけど7000円もするから普通だったら買えないな。図書館のありがたさよ。 副題に「歴史の誤りをただす」とある。確かに私もコンピュータの歴史には結構興味があるつもりだったが、全然知らなかったり間違って憶えていることも多かった。 私... 2006.5.23 WEB情報通信