生命

おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2021年5月版

『LIFESPAN(ライフスパン): 老いなき世界』★  デビッド・A・シンクレア著、マシュー・D・ラプラント著。老化研究のアップデート? ただしそこまで新味はない。 『スケール :生命、都市、経済をめぐる普遍的法則』★★★★  ジョフリー・ウェスト著。スケーリング則関係の定番としておすすめできる。 『SF映画術 ジェームズ・キャメロンと6人の巨匠が語るサイエンス・フィクション創作講座』★★  ジ...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2016年6月版

『東方鈴奈庵 〜 Forbidden Scrollery.(5)』★★★  春河もえ著。ZUN原作。ぬえ・文・聖etc. まだまだ面白い。 『おひさま もっちゃん! 漫画家パパの育児日記』★★  丸本チンタ著。なかなかおもろい。 『親バカと言われますが、自覚はありません。 イクメンパパの奮闘日記』★  丸本チンタ著。上の実質前編? 『生物はなぜ誕生したのか:生命の起源と進化の最新科学』★★★★★ ...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2012年7月版

『飢える大陸アフリカ―先進国の余剰がうみだす飢餓という名の人災』★★★  ロジャー・サロー著、スコット・キルマン著。現代の飢餓は物理化学生物的な限界の問題ではなく政治の問題。最悪なのは先進国の農業補助金。まあわかっていたと言えばわかっていたことではあるが、とてもいい。おすすめ。 サロー他『飢える大陸アフリカ』:アフリカ農業の発展方策をまじめに考えた、ものすごくまともでよい本。 - 山形浩生 の「経...
科学技術哲学

ニック・レーン『生命の跳躍――進化の10大発明』

ニック・レーン三冊目。これまでの本と重複する部分も多かったが、今回もとても面白い。 はじめに 進化の10大発明 1 生命の誕生――変転する地球から生まれた 2 DNA――生命の暗号(コード) 3 光合成――太陽に呼び起こされて 4 複雑な細胞――運命の出会い 5 有性生殖――地上最大の賭け 6 運動――力と栄光 7 視覚――盲目の国から 8 温血性――エネルギーの壁を打ち破る 9 意識――人間の心...
科学技術哲学

カリフォルニアのモノ湖でNASAが砒素生物発見

<速報>リンの代わりにヒ素をDNA中に取り込む微生物が見つかった - I’m not a scientist. DNAにヒ素をもつ生物の発見|むしブロ  分子生物学やってた者としては、このニュースだけは一言だけでも反応しておかないと。  Appleのビートルズコーの直後だったからか、これもズコーとか言ってる人がいるけど、これは全然ズコーじゃないよ。これはすごいニュースですよ。  どのくらいすごいか...
科学技術哲学

フランシス・コリンズ『ゲノムと聖書:科学者、〈神〉について考える』

『神と科学は共存できるか?』の頃からチェックリストには入っていたがやっと読んだ。感想は下の雨崎さんの感想にほぼ一字一句同意。  ほんとまじめなんですよ、この先生。自分の良心の落としどころを求めて、あれやこれや試行錯誤に調整を試みた末の、せいいっぱいの”有望な”神の延命計画を提案しているんですよ。インテリジェント・デザイン(ID)説に苦言を呈しーの、有神論的進化論を試しーの、バイオロゴスはどうかと打...
政治経済社会

藤原辰史『ナチス・ドイツの有機農業―「自然との共生」が生んだ「民族の絶滅」』

今もシュタイナー教育などに名を残し、真面目に受け取っている人もいるルドルフ・シュタイナーと有機農法の話から始まって、自然を愛し全ての生命と共生しようという思想がなぜ大量殺人のような結果を生んだのかを巡る話に繋がっていく。  私はこれとかこれとかナチスネタには目がないのだが、この本と『ナチスと動物』『健康帝国ナチス』の2冊はどれも素晴らしく、“いまここにいるナチス”三部作とでも勝手に命名しておすすめ...
科学技術哲学

スティーヴン・ウェッブ『広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス』

町村官房長官「UFO絶対いると思う」(産経新聞) - Yahoo!ニュース  UFOだけなら「未確認飛行物体の略ですから確認されていない飛行物体が存在するのは当たり前です」とか言い逃れられたけど、ナスカの地上絵がどうとか言っちゃってるから普通にトンデモ発言だな……。ペルー国民よ怒っていいぞ。  さて、地球にUFOが来てるという認識はあからさまなトンデモだが「宇宙に人間以外の知的生物がいるか?」とい...