おすすめ本書評まとめ2012年7月版

『飢える大陸アフリカ―先進国の余剰がうみだす飢餓という名の人災』★★★

 ロジャー・サロー著、スコット・キルマン著。現代の飢餓は物理化学生物的な限界の問題ではなく政治の問題。最悪なのは先進国の農業補助金。まあわかっていたと言えばわかっていたことではあるが、とてもいい。おすすめ。

『この人と結婚していいの?』★★★

 石井希尚著。結婚しようと思っていたときに見つけて買った。男はウルトラマンで女はシンデレラとかなんとか。結構いい。

『徳の起源―他人をおもいやる遺伝子』★★★★★

 マット・リドレー著。前から貼ったりはしてたと思うけど、そのもの自体はまだ紹介してなかったか。このテーマでは一番まとまってるかも。

『魚は痛みを感じるか?』★

 ヴィクトリア・ブレイスウェイト著。読み物としての面白さはいまひとつだが、テーマは面白い。下の雨崎さんのまとめと考察が秀逸。

『図説 金枝篇』★★★

 サー・ジェームズ・ジョージ・フレーザー著。ちょっと古いけどやはり抑えておくべき定番。

『アーミッシュの赦し―なぜ彼らはすぐに犯人とその家族を赦したのか』★★★

 ドナルド・B・クレイビル著、デヴィッド・L・ウィーバー・ザーカー著、スティーブン・M・ノルト著。いつかRSSでニュースを目にして気になっていた話。かなり面白い。

『伽藍とバザール―オープンソース・ソフトLinuxマニフェスト』★

 エリック・スティーブン レイモンド著。今となってはちょっと昔だが重要。IT・プログラミングに予備知識のない人には向かない。

『生命と非生命のあいだ』★

 アイザック・アシモフ著。書かれたのが1960年代後半なので約半世紀前とのギャップを楽しむ意味で読むべき。ちょうど今頃の世界を予想しているところがあった。

おまけ

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