社会

政治経済社会

『鳩山法相の死生観』を真剣に読めば死刑問題がわかる その7

「人の振り見て我が振り直せ」  (その6)朝日や毎日の記者たちがまったく分かっていなかったのと同様、死に神コラムを擁護した大半の日本の死刑反対派も、またわかってないと言わざるをえない。特に死に神コラムを擁護しながら「日本の死刑は土人の祭り」とか言って喜んでいた人々には失笑を禁じえない。  もちろん私は21世紀の人間なので、誰かが土人だからといってそれだけでバカにしたりはしない。だが、土人が土人を土...
科学技術哲学

マッテオ・モッテルリーニ『経済は感情で動く―― はじめての行動経済学』

タイトルに経済と入ってはいるが、あまり経済には限定されていない。かといって散漫というわけでもなく、かえって人間の認知の偏り全般についての本としてうまくまとまっているように思える。  特にこれといって新しい話はないが、この分野に興味を持つきっかけとしていいかもしれない。かなりおすすめ。 おすすめ類書 おまけ  今やWiiでSFCソフトがダウンロード販売されてる時代。 【ニコニコ動画】スーパーファミコ...
政治経済社会

『はだしのゲン』で「【Google Inc.による検閲】」が言葉狩りされてる件

終戦の日だからというわけではないが、十何年ぶりかで『はだしのゲン』を読んでたら、  かつては赤い夕陽の満州で敵陣をまっ先につき進み中国人どもを斬りまくり血で大地をまっ赤にそめた歴戦の鬼軍曹倉持勇造をなめやがって (中公文庫コミック版11巻P173)  というセリフ*1があったんだが、ここ昔読んだときは「中国人ども」のところが「【Google Inc.による検閲】ども」だったはず。昔の版がいつどこの...
政治経済社会

『鳩山法相の死生観』を真剣に読めば死刑問題がわかる その6

「人類みな兄弟」  生命の絶対的尊厳性は一神教文化に基づいた概念であり、日本人は誰も本当には信じていない。これと同じ事が万人平等の概念についても言える。  一神教文化における万人平等は、よく知られているように神の下の平等だ。人間は千差万別かもしれないが、老いも若きも男も女も、無限大のGODの力の前には等しくゼロである。この究極の自己卑下と人命の絶対的尊厳性を両立させうるのも、またGODという究極の...
政治経済社会

『鳩山法相の死生観』を真剣に読めば死刑問題がわかる その2

永世名人 羽生新名人。勝利 目前、極限までの緊張と集中力 からか、駒を持つ手が震え出す 凄み。またの名、将棋の神様。   × ×  永世死刑執行人 鳩山法相。 「自信と責任」に胸を張り、2 カ月間隔でゴーサイン出して新 記録達成。またの名、死に神。   × ×  永世官製談合人 品川局長。 官僚の、税金による、天下りの ためのを繰り返して出世栄達。 またの名、国民軽侮の疫病神。 (6/18 朝日新...
政治経済社会

『鳩山法相の死生観』を真剣に読めば死刑問題がわかる その1

予習用資料と前置き 死刑 - Wikipedia 死刑存廃問題 - Wikipedia 特集ワイド:死刑執行13人 鳩山法相の死生観 - 毎日jp(毎日新聞)  宮崎勤の死刑執行や朝日新聞の死に神コラムをきっかけに再燃している死刑問題。ガイア教シリーズの途中なので、これに中途半端に触れると「なんでも宗教で片づけようとすんなよ」とか誤読されるのが嫌で黙っていようと思ったのだが、そうもいかない気がして...
政治経済社会

内藤正典『激動のトルコ―9・11以後のイスラームとヨーロッパ』

トルコについての本。 世俗主義とイスラーム主義の対立の話 イラク戦争とクルド問題の話 EUへの加盟を望むが、結局はイスラムだから何かと口実を設けられて拒否される話 911やムハンマド風刺画事件とEU内のトルコ系移民の話 EU内部の政教分離の話  特に「これは!」という何かがあるわけではないが面白かった。ここはやはり21世紀の運命を分ける土地の一つなんだろうな。 おまけ 【ニコニコ動画】沸騰都市 0...
科学技術哲学

2人で世界を征服する方法

まず誰か1人でいいので、自分と志を同じくするか、自分の言いなりになる人間を連れてくる。*1 その2人を含む3人で、多数決で全てを決する1つ目の秘密結社を作る。 その3人を含む5人で、多数決で全てを決する2つ目の秘密結社を作る。 その5人を含む9人で、多数決で全てを決する3つ目の秘密結社を作る。 n番目の秘密結社は2^n+1人を支配できる。  世界の総人口はいまちょっとググったところでは約67億人。...