科学技術哲学 長谷川寿一 長谷川真理子『進化と人間行動』 これも読んだのはかなり前だが、下の部分をメモするための再読。 ついでにおすすめすると、この話題に関する教科書として素晴らしい最高の出来。 想定されているのは大学の教養課程での使用だと思うが、わかりやすさも重視されているので高校生・中学生でも十分読めると思う。マーガレッ卜・ミードの神話 文化が変われば何でも変わる, したがって固定された「人間の本性」など存在しない, という考えの証拠としてあげられた... 2009.10.20 科学技術哲学
科学技術哲学 エドワード・オズボーン・ウィルソン『知の挑戦―科学的知性と文化的知性の統合』 『社会生物学』で有名なエドワード・オズボーン・ウィルソンの本。 読んだのは大分前だが、下のシロアリの倫理のくだりをメモしたくてもう一度借りてきた。 人間が自明と思っている様々な倫理・道徳が、高い知能・複雑な社会から直接に出てくるわけではなく、進化や遺伝と不可分なのだということを言った、有名なたとえ話。シロアリが現生種の社会レベルから文明を発展させたとしよう。たとえばオオキノコシロアリという、蟻塚を... 2009.10.17 科学技術哲学
科学技術哲学 サイモン・イングス『見る―眼の誕生はわたしたちをどう変えたか』 視覚全般に関する本。質・量・ひろがり・まとまりどの基準を取っても最高クラスです。超おすすめ。プロローグ 若さと老い第1章 感覚の共同体第2章 視覚の化学第3章 どのようにして眼は可能になるのか?第4章 適応する眼第5章 見ることと考えること第6章 視覚の理論第7章 視覚能力を授けられた神経質なシロモノ第8章 色を見る第9章 見えない色第10章 眼が見るということエピローグ 見えないゴリラ ついでだ... 2009.9.24 科学技術哲学
おすすめ書評まとめ 書評在庫一掃セール2009年8月版 最近読んだ本、またはずっと紹介したいと思っていた本の中から、個別エントリにするタイミングがなさそうなものを、まとめて一挙紹介。 ★は1-5個でオススメ度。人に薦める価値がまったくないと思うものはそもそも取り上げないので、1個でもつまらないという意味ではない。『オオカミ少女はいなかった 心理学の神話をめぐる冒険』★★★ 鈴木光太郎著。懐疑本としてなかなかおすすめ。『オオカミ少女はいなかった 心理学の... 2009.8.30 おすすめ書評まとめ
おすすめ書評まとめ 書評在庫一掃セール2009年7月版 最近読んだ本、またはずっと紹介したいと思っていた本の中から、個別エントリにするタイミングがなさそうなものを、まとめて一挙紹介。 ★は1-5個でオススメ度。人に薦める価値がまったくないと思うものはそもそも取り上げないので、1個でもつまらないという意味ではない。『自分をつくりだした生物―ヒトの進化と生態系』★★★ ジョナサン・キングドン著。先史人類とそのテクノロジーが環境といかに相互作用してきたかとい... 2009.7.21 おすすめ書評まとめ
科学技術哲学 ニック・レーン『ミトコンドリアが進化を決めた』 『生と死の自然史―進化を統べる酸素』の続編に当たる本。真核生物とミトコンドリアの進化的起源老化とフリーラジカルとミトコンドリアとの関わり内温性(温血)生物のスケーリング則 など。前著からわずかの期間にも次々と知見がアップデートされている感があってとてもエキサイティングだ。老化に関しては統一的に予防や治療ができるようになる可能性が十分あるのは確からしい。現在のところは、頭や体をよく使うようにすればす... 2009.3.7 科学技術哲学
科学技術哲学 ニック・レーン『生と死の自然史―進化を統べる酸素』 0.予習 予告しておいてから随分間が開いたが、久しぶりに相当面白い本に当たったので紹介する。すごくオススメである。続編にあたる『ミトコンドリアが進化を決めた』も都合がつき次第読みたいと思っている。 まず、絶対に必要というわけではないが以下のエントリの内容を踏まえておいた方がもっと面白いと思う。ピーター D.ウォード『恐竜はなぜ鳥に進化したのか―絶滅も進化も酸素濃度が決めた』ガブリエル・ウォーカー『... 2009.2.1 科学技術哲学
科学技術哲学 ニール・シュービン『ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト―最新科学が明らかにする人体進化35億年の旅』 ティクターリク(Tiktaalik)の発見者が書いた本。とは言っても話はティクターリクだけに留まらず、魚類から四肢動物への進化の過程エボデボ(発生生物学+進化生物学)人類と他の生物が祖先を同じくすることの意味 と、多岐にわたる。それぞれについては関連図書にあげたような本の方が詳しいが、その全てが約300ページ・2000円とかなり圧縮してまとまっている。すごくいい本だと思う。今まで興味がなかったよう... 2008.12.16 科学技術哲学