政治

おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2018年4月版

『Goならわかるシステムプログラミング』★  渋川よしき著。最初の一冊には向かないけど、いい。 『消費資本主義!: 見せびらかしの進化心理学』★★★★★  ジェフリー・ミラー著。素晴らしい。shorebird先生のところで大まかな内容を知っていたにも関わらず詳細も大変面白かった。 訳書情報 「消費資本主義!」 - shorebird 進化心理学中心の書評など 『気づきのセラピー―はじめてのゲシュタ...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2018年3月版

『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』★  ピーター・ティール著、ブレイク・マスターズ著。ちょっと面白い。 『外来種は本当に悪者か?: 新しい野生 THE NEW WILD』★★  フレッド・ピアス著。前から興味ある人にとっては当たり前というか、もはや藁人形叩きの領域に達しているところもあると思われるが、基本いいと思う。 『経済学をまる裸にする 本当はこんなに面白い』★★★★  チャー...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2018年2月版

『ビジュアル 数学全史――人類誕生前から多次元宇宙まで』★  クリフォード・ピックオーバー著。「ビジュアル」に関してはもちろんおまけ程度だけど、数学ネタ集としては十分いい。 『残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する』★★  エリック・バーカー著。原題"BARKING UP THE WRONG TREE The Surprising Science Behind Why Every...
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おすすめ本書評まとめ2018年1月版

『女と男のだましあい―ヒトの性行動の進化』★★★★★  デヴィッド・M・バス著。とても良い。結構前に出てた本なのに知らなかったのは不覚。内容は例によってshorebird先生のところ参照。 書評 「The Evolution of Desire: Revised and Updated Edition」 - shorebird 進化心理学中心の書評など 『アマゾノミクス データ・サイエンティストは...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ45 カニバリズムには2種類の側面がある

【第44回】 【目次】 【第46回】  捕鯨あるいは鯨肉食を、人肉食・カニバリズムになぞらえて非難することが、しばしば行われる。  このシリーズを書き始めてからの時期で、ある程度大きな話題になったものだけに限っても、少なくとも2回はあった。興味があって話題を追って来ている人なら憶えているはずだ。  批判目的ではあっても直接リンクする機会を増やすべきものではないと思うし、内容そのものが興味深いわけで...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ44 アーサー・C・クラーク『海底牧場』 1/5

【第43回】 【目次】 【第45回】  今回取り上げるのは、前回のハインラインに続いて海外SF御三家*1、正真正銘のSF作家、アーサー・C・クラークの『海底牧場』(1957)である。  前回の『異星の客』よりも4年前だが、まあ細かいことは気にするな。今は、最低でも10年単位で考えるような時代精神の話をしているのだから、それぐらいは誤差だ。  短めで適度なスペクタクルがあり、ある意味王道ビルドゥング...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ43 ロバート・A・ハインライン『異星の客』 2/2

【第42回】 【目次】 【第44回】  しかし、同じものを仮託されていても、『失われた地平線』に比べて、マイクがコンウェイやシャングリラのラマ僧と比べて、大きく変わった部分もある。  すでに公民権運動の時代でもあり、マイクが「白人」である*1ということをいったん置けば*2あからさまな白人優越の意識は、もはや見られない*3。  キリスト教より異教が優れているのではないかという意識は、その場だけの単な...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ42 ロバート・A・ハインライン『異星の客』 1/2

【第41回】 【目次】 【第43回】  また1年以上間が開いてしまった。このまま年に1回のようなペースだと、100歳まで長生きしても未完に終わってしまいそうなので、なんとしてでもペースを上げようと考えている。  今回取り上げるのは、今度こそ、押しも押されもせぬSF作家の正真正銘SF小説、ロバート・A・ハインライン『異星の客』(1961)である。  前回同様、いま読んで面白い小説だとは言いがたいので...