私にとって、両親が全知全能の存在ではないと気づいた日の衝撃は、自分がいつまでも生きていられるわけではないと気づいた日の衝撃よりも大きかった。
こうした親に対する全能感は、ほぼ間違いなく、幼い頃には大抵の人間が持っているものだろう。
生まれたときから宗教教育を受けている人の中には、この全能感が消えるよりも早く、その対象が神に置き換えられ、生涯その衝撃なしで生きてきた人がいるのではないかと思う。*1
そういう人間の精神状態は、想像を絶するほど自分とは違ったものでありうるかもしれない。生みの親を知らずに一人(一匹)きりで育つ魚の精神状態を想像することが不可能なのと同じように。
*1:実際に自分はそうだという人います?
おまけ
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