おすすめ本書評まとめ2019年9月版

『逆転の大戦争史』★★★★

 オーナ・ハサウェイ著、スコット・シャピーロ著。非常に興味深いが邦題だけはミスリーディング。内容はshorebird先生にお任せ。

『人を惹きつける技術 -カリスマ劇画原作者が指南する売れる「キャラ」の創り方-』★★★

 小池一夫著。著者の死去をきっかけに。流石というか面白い。

『リベラル再生宣言』★★

 マーク・リラ著。アイデンティティ・リベラリズム、要するに裕福なインテリ同士のマウント取り合いのために、リベラル全体ないしは人類全体をないがしろにすることの問題点の指摘。

『進化する形 進化発生学入門』★★★

 倉谷滋著。内容はやはりshorebird先生におまかせ。アルシャラクシス理論という単語自体は初めて聞いたが、昔グールドの本で漠然と考えられていたようなことが、今ではいろいろ具体的に進展しているのが面白かった。

『分節幻想 ――動物のボディプランの起源をめぐる科学思想史』★★

 倉谷滋著。上のより専門的。分厚い。

『シルバー民主主義 – 高齢者優遇をどう克服するか』★

 八代尚宏著。大事な話題だけど、どうにもならなさそう感が怖い。

『ブラックアース ―― ホロコーストの歴史と警告』★★

 ティモシー・スナイダー 著。前著の『ブラッドランド』ほどではないが面白い。

『鉄条網の歴史』★★★

 石弘之著、石紀美子著。後半はありきたりな政治主張が混じって微妙だが、鉄条網の由来と歴史の部分は非常に面白い。文庫版はなぜか微妙にタイトルが違うが、目次を見る限り同じ内容。

『果糖中毒 19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?』★★★★

 ロバート・H・ラスティグ著。啓蒙としてもダイエットの実践としても重要では。「甘い飲みものは親の仇でござる!」というのはやはり正しかった。

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