デジカメ機能が欲しくなるきっかけがあって P901i に機種変更したのだが、これまで使っていた SO503i に比べて操作性が極めて悪い。ほんの数日前にちょうど同じ話題のエントリ
を読んだばかりだったにも関わらず「おそらくたまたま特別悪いのに当たってしまった例だったのだろう。そんなに悪いならもう直されているだろうし」と油断して、結果的に同じ轍を踏んでしまった。
【カメラ】ボタンを長押しすれば一発でシャッター待ち状態に飛べるし、画像サイズを憶えていてくれないなどということもない。
書かれている N900i のケースよりはずいぶんましで、我慢できる範囲ではあるのだが、やはり一番大事な電話帳がはっきり悪くなってしまった。
いま私の電話帳に「ああああ」「いいいい」「うううう」の3名が登録されていて、「うううう」にかけたくなったと仮定する。現在の P901i でトップ画面からかけるまでの最短の方法はこうなる。
- 方向ボタンの【下】を押すと 電話帳検索>行検索 を選択した状態に飛ぶ
- 【決定】を押す。
- 行検索画面。「あ行」が1に対応していることを確認し、【1】を押す。
- 「あ行」の画面。【下】を2回で「うううう」を選択し【決定】を2回。もしくは、「うううう」が上から3番目【3】に対応していることを確認し【3】を押し、【決定】を2回押す。
特に最後のところがかなり面倒くさい。この例ではまだ「うううう」が上から3番目だから【下】を2回、【決定】を2回で選ぶこともできるが、これが8番目や9番目だと後者の方法を取るしかなく、
- 目的の名前(「うううう」)をまず眼でスキャン。
- 視線を左に移して対応する数字(3)を確認。
- 視線を数字ボタンに移すと同時に、そこから指をどけ、【3】の位置を確認。
- 指を数字ボタンに戻して【3】を押すと同時に、視線を画面に戻して間違ってないか確認。
のようにやたらと視線と指が行ったり来たりする手順を踏まなければならない。
もっとひどいのは「あ行」の画面にいるとき【左】【右】の方向ボタンを押しても「か行」や「数字・記号の行」に飛んでくれないということ。
代わりにひとつの行に10名以上属するとき次のページに飛ぶ機能が割り当てられている。
これでは電話帳をざっと流し見ながら「あと知らせなきゃいけない人は誰かいたっけ……」という使い方ができない。
一端トップに戻って、まず頭だけでかける人をはっきり思い出してから改めてその人が属する行を選ばなければならない。なんのための電話帳だ。
対して SO503i ではジョグダイアルという横に長いマウスホイールのようなもの(写真)が付いていて、コロコロと回すことが【上】または【下】、中心付近を押すことが【決定】、左右の端を押すことが【左】【右】ボタンに対応している。
そしてトップ画面でジョグダイアルを回すといきなり電話帳に飛ぶことができる。だから「うううう」にかけたいときはこうなる。
- ジョグダイアルを下にひとつ回す。「ああああ」を選択した状態になる。
- そのまま下にもう2つ回し、「うううう」を選択した状態にする。
- ジョグダイアルの中央付近を2回押す。
非常に簡単である。ジョグダイアルは眼でスキャンするのと同じ速度でブンブン回すことができるので、ひとつの行の中での移動は【上】【下】だけで行われ、【左】【右】は「行」のタブ間を移動するのに割り当てられている。
いかなる場合でも視線を画面から外す必要はない。改めて比較してみるとすごく便利だ。初めて持った携帯が SO503i だったので今までこの便利さを認識できていなかった。
失ってみて初めてわかるありがたみ。ジョグダイアルファンになってしまったかも。今回は我慢できないほどではないから諦めるしかなさそうだが。
事前にこういう使い勝手を確認する方法はなにかないのだろうか。販売店で手に取れる端末は盗難対策なのか全てハリボテだし。
こういうことが可能ならせめてPCからのシミュレートでもいいから事前に確認させてくれるようにできないものなのか。
12/13追記&改題
SONYは、au、Vodafone、Docomoの大手三社すべてに端末を供給しているにもかかわらず、近年3キャリア全てにおいて、「ジョグダイヤル離れ」の傾向が加速している。
なんて書いてあるな。なぜなんだろう。
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