最近読んだ本、またはずっと紹介したいと思っていた本の中から、個別エントリにするタイミングがなさそうなものを、まとめて一挙紹介。
★は1-5個でオススメ度。人に薦める価値がまったくないと思うものはそもそも取り上げないので、1個でもつまらないという意味ではない。
『犯罪の生物学―遺伝・進化・環境・倫理』★★★★★
D.C.ロウ著。これはいい。すごくいい。このテーマピンポイントでは、基本にして最高と言ってもいいのではないか。
『自然の権利―環境論理の文明史』★★
ロデリック・F・ナッシュ著。ディープエコロジー関係に興味がある人に。
『貧困の克服 ―アジア発展の鍵は何か』★★★★
アマルティア・セン著。この人の本はいくつかあたっているが、今まで読んだ中では一番面白い。初めての人におすすめできそうなのは、今のところこれだけか。
『バージェス頁岩 化石図譜』★
デリック・E.G. ブリッグス著、フレデリック・J. カリア著、ダグラス・H. アーヴィン著。単純に図鑑としてはこれがいいか。
『錯視入門』★★★
北岡明佳著。目の錯覚好きにはたまらんね。サイトでもかなりの図が見られるので参考に。
『脳はあり合わせの材料から生まれた―それでもヒトの「アタマ」がうまく機能するわけ』★
ゲアリー・マーカス著。タイトルよりは脳寄りではなく、行動経済学に近い感じ。すでに似たような内容でもっといいのがあったような気もするが、悪くはない。
『はじめに線虫ありき―そして、ゲノム研究が始まった』★
アンドリュー・ブラウン著。元から多少は生物学の知識がある人にしかおすすめできないが、面白い。内容はC. elegansを参照。ちなみにタイトルはヨハネによる福音書冒頭のもじり。
『進化論裁判―モンキー・ビジネス』★★
ナイルズ・エルドリッジ著。創造論やインテリジェント・デザイン関係の古典。原題”monkey business”は「バカげたこと」とか「インチキ」という意味のスラングで、スコープス裁判が”monkey trial”(猿裁判)とも呼ばれることに掛けている。
おまけ
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