邪悪にならぬをモットーとするGoogle様が時折見せる邪悪な側面については、見聞きしてはいたものの、初めて自分で体験した。
ずっと放置状態のGoogle Adsenseに何かのきっかけでログインしたら、メッセージ欄に「サイトへの AdSense 広告配信が停止されています」とかいうのが来ていた。自分では気づいてなかったが、そういえば確かに出てないようだ。
何が問題なのかと見てみれば、こうだ。(以下は抜粋)
違反が認められるページの例:https://tkido.com/blog/635.html
違反の詳細
アダルト/テキストによる描写: Google のプログラム ポリシーに記載されているとおり、AdSense のお客様がアダルトまたは成人向けコンテンツを含むページに Google 広告を掲載することは許可しておりません。これには、テキストでの性描写も含まれます。このポリシーの詳細については、ヘルプセンターの次の URL をご覧ください。
https://www.google.com/adsense/support/bin/answer.py?hl=ja&answer=105957扇動的/反社会的なコンテンツ: お客様が個人や団体、組織を誹謗中傷するコンテンツを含むサイトに Google 広告を掲載することは許可しておりません。このポリシーの詳細については、ヘルプセンターの次の URL をご覧ください。
https://www.google.com/adsense/support/bin/answer.py?hl=ja&answer=105947
このページは『はだしのゲン』の表現改悪の議論をきっかけに、コメント欄含めいわゆる禁止ワードが集中してしまったので、何からの閾値を超えてロボットが反応してしまったのだろうということは、まあわかる。
しかし、事なかれ主義で機械的に言葉狩りするとかえって差別的になってしまうという議論をしている記事に対してまさにそれをやるとは何のブラックジョークだお前は。
とりあえず弁明の機会は与えてやろう。ロボットのしたことだと理解はしてるから速やかに解除しやがれと(いうことをもうちょっとマイルドにして)返信したが、やはり明らかに人間が関与してない機械的な返事しかよこさない。
月百円あるかないか程度のギャグレベルとはいえ、金を損してまで『はだしのゲン』を守る義理は私にはないし、万一メールアカウントとかにまで影響が波及したら面倒だから、怪しそうな単語を全部【Google Inc.による検閲】という表記に変更してしまった。*1
まったくもう、イエス様も検索エンジンは人間のために作られたのであって検索エンジンのために人間が造られたのではないと言ってるだろうに。*2
この対応は、グーグルという名前を私の最も憎むものと直接結びつけて、何百万ドルもかけて築いたであろう企業イメージを地に落としたぞ。少なくとも私の中ではな。これまでかなり忠実なグーグル帝国の臣下だという自覚があったのに残念だ。
2013/04/21追記
変更後の再申請で、今度はこう返ってきた。
プログラム ポリシーに準拠していただくために、サイトに変更を加えていただき、ありがとうございます。tkido.com/blog を慎重に確認させていただいた結果、このサイトへの広告配信を再度有効にいたしました。
ここだけ人間的に反応して「検閲という表現を再修正しろ」とか言ってきたら邪悪を徹底して面白かったんだが、これだとただの間抜けだな。とにかくグーグルではロボット任せの辞書式検閲を「慎重に確認」と言うんだということは覚えとくぞ。
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