おすすめ本書評まとめ2024年10月版

『すごい進化 – 「一見すると不合理」の謎を解く』★

 鈴木紀之著。普通に良い啓蒙書。内容はshorebird先生にお任せ。

『安楽死が合法の国で起こっていること』★

 児玉真美著。100%一方の立場に立ったものであるという意味で、新書というより分厚いアジビラであると思う。まあそれでも大事な話ではあるし有益。

『女の子どうしって、ややこしい!』★★★

 レイチェル・シモンズ著。女子のいじめは男子のそれと違った形を取る、という、当たり前のように聞こえるが、あまりまとめて論じられることはなかった気がする話。興味深い。

『美しい海の浮遊生物図鑑』★★

 若林香織著、田中祐志著、阿部秀樹写真。出先でたまたま見かけて図書管理借りた。綺麗で面白い。

『トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇』★★★

 アビゲイル・シュライアー著。もちろん一方の立場から煽ってる面はあると思うが、焚書云々というほど過激には感じなかった。

『有害な男性のふるまい: 進化で読み解くハラスメントの起源』★★★★

 デヴィッド・M・バス著。元から進化心理学とか興味ある人には意外な話はないと思うが、一般教養としても防犯のための実用書としてもいい。

『大地の五億年 せめぎあう土と生き物たち』★

 藤井一至著。「土」は五億年前まで存在しなかったという話。面白い。

『「未来」を発明したサル: 記憶と予測の人類史』★

 トーマス・スーデンドルフ著、ジョナサン・レッドショウ著、アダム・ブリー 著。脳内タイムトラベル能力で一本筋を通した啓蒙書。後半だんだんありきたりな話になっていくが、いい。

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