科学技術哲学 スティーブン・ジェイ・グールドのエッセイ中で一番好きな部分 紙を整理していたら昔メモったものが出てきた。 収録の本がどれだったか思い出せないがジョー・ディマジオの連続安打の話の最後の部分であるのはほぼ間違いない。 何かで言及する機会がありそうだからここに書き写しておこう。 ある生物種の歴史や、混沌とした世界で途切れずに続いてゆくことが必要なあらゆる自然の現象は安打の連続記録のように進んでいる。全ては限られた賭金で無限の資産を持つ親に立ち向かうギャンブ... 2007.9.18 科学技術哲学
科学技術哲学 ピーター・フォーブズ『ヤモリの指―生きもののスゴい能力から生まれたテクノロジー』 そでの宣伝文より抜粋。 吸盤もないのに壁や天井に張りついて楽々と歩くヤモリ、泥の中でも汚れ知らずのハスの葉、色素もないのに鮮やかな青に輝くモルフォ蝶……これらの、生き物が発揮する「離れ業」はどういう仕組みなのかという謎が、ナノテクや超高解像度顕微鏡、遺伝子組み換えなどの最先端技術で解き明かされたとき、人はその巧みさに驚き、魅了された。しかし人はそこに留まらず、いつしかそれらの秘密を科学技術で再現... 2007.9.13 科学技術哲学
星新一の夢世界 星新一『ある戦い』 妖精配給会社 (新潮文庫) 太陽系外からの突然の侵略軍に敗北寸前の地球。敵ミサイルの攻撃になすすべもない司令官と部下たちの部屋に、長く地面に埋まっていたとおぼしき古びた金属筒入りの古文書が飛び込んできた。 「……勝つか負けるかの場合には、体当たりの精神以外に、勝利への道はない。爆弾もろとも敵にぶつかる。一機をもって一艦を葬るのである……」 司令官は直ちに命令を下し、争って志願した部下たちは見事... 2007.9.12 星新一の夢世界
文化芸術宗教 「馬鹿の一つ覚え」という言葉が好きだ 私は“馬鹿の一つ覚え”という言葉が好きだ。好きな言葉を答えなさいとか言われる機会があると「“馬鹿の一つ覚え”です」と回答したくなるのを我慢するのに苦労する。 「一つのことに打ち込むことの素晴らしさが〜」等のひねった殊勝な理由では全くない。(だから「座右の銘を答えなさい」なら、明らかに違うので悩まずにすむ。) 「馬鹿=覚えられない」という素直な連想を真っ向から裏切る形で愚かさというものの(少なく... 2007.9.10 文化芸術宗教
WEB情報通信 「ビルゲイツの面接」という検索ワードによるアクセスが激増中 Googleの中の人は世界中の人々がググるたびに検索窓に打ち込むワードを自由にのぞき見ることができる。 その情報が何に利用できる(あるいはされる)かということについてはすでに様々な考察がなされているが、利用価値がどうあれ、中の人は面白くて仕方がないだろうと思う。 自分のサイトのアクセス解析でリファラを見ることは合法的にそれのミニチュア版を実行できることに他ならない。たまになかなか面白いものが引... 2007.9.9 WEB情報通信
ゲーム森羅万象 『風来のシレン3 からくり屋敷の眠り姫』がWiiで発売決定 【2ch】日刊スレッドガイド : 不思議のダンジョンシリーズ最新作『風来のシレン3 からくり屋敷の眠り姫』がWiiで発売決定! 来てしまったか! DS版が楽しめなかったのでちょっと警戒感はあるが、せっかくWii持ってるんだからやらないわけにもいくまいな。 おまけ SFC版。ここまでやりこめるゲームは稀少。 【ニコニコ動画】風来のシレン 掛軸裏の洞窟99階への道part1.0(1階?16階) 2007.9.5 ゲーム森羅万象
政治経済社会 瀬島龍三氏が死去=伊藤忠元会長、政財界「参謀」で活躍 Yahoo!ニュース - 時事通信 - 瀬島龍三氏が死去=伊藤忠元会長、政財界「参謀」で活躍 瀬島龍三は「大日本帝国はスゴかったんだぜ!」という種類の意識によって過大評価されている部分は絶対にあるだろうが、それを差し引いてもすごい人物であったろう。 昔この『大東亜戦争の実相』という本を読んで面白かった記憶がある。モロ利害関係者の証言だということを忘れずに読める人には、おすすめする。 おまけ ... 2007.9.5 政治経済社会
映画・ザ・ムービー 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE』オススメ度 8/10 この世代としては珍しいのかもしれないが、私はエヴァンゲリオンには全然特別な思い入れがない。流行っているのはもちろん知っていたが、本放送時はそもそも見ていなかった。以前書いたように基本的にマンガは読んでもアニメは全く観ない人間だった。 その後も、いかにも「Wikipediaで仕入れてきました!」みたいな*1浅薄な似非ユダヤ・キリスト教趣味と、むやみに謎とか言って引っ張る商魂たくましさ*2が何となく... 2007.9.3 映画・ザ・ムービー