アニメコミック

デビルマン・寄生獣・ネウロに共通する進化論へのまともな理解 中編

(前回の続き) 『寄生獣』はこのような文章から始まる。地球上の誰かがふと思った『人間の数が半分になったらいくつの森が焼かれずにすむだろうか……』地球上の誰かがふと思った『人間の数が100分の1になったらたれ流される毒も100分の1になるだろうか……』誰かが ふと思った『生物(みんな)の未来を守らねば…………………………』 これはガイア理論のかなりトンデモ寄りな解釈――地球には超科学的な生命調整機能...
アニメコミック

デビルマン・寄生獣・ネウロに共通する進化論へのまともな理解 前編

現在少年ジャンプでほぼ唯一と言っていいぐらい着目している『魔人探偵脳噛ネウロ』であるが、最近の展開は単に面白いというのとは違う意味でちょっと興味がある。私が以前から持っている作業仮説を検証できる機会だからだ。それは、進化についてのまともな理解にヒントを得ているマンガは奇跡的な傑作になる可能性が高い というものである。少年漫画で進化について触れられる場合『オレが進化の頂点を極めた究極生物なのだッ!』...
科学技術哲学

レオナルド・サスキンド『宇宙のランドスケープ 宇宙の謎にひも理論が答えを出す』

『エレガントな宇宙』以来の超弦理論本。なかなかよかった。おすすめ。 生命はごく最近まで歴史上常に、あり得ない驚異であり究極の神秘と思われてきた。科学の進歩とともに今日では生命もその誕生も特に不思議とは思われなくなってしまったが、それでも驚異はステージを一つ繰り上がって保存されている。 「では、なぜそもそも宇宙の物理法則が生命という化学的特性をそれほど不思議ではなくするようなものになっているのか?」...
科学技術哲学

スティーブン・ジェイ・グールドのエッセイ中で一番好きな部分

紙を整理していたら昔メモったものが出てきた。 収録の本がどれだったか思い出せないがジョー・ディマジオの連続安打の話の最後の部分であるのはほぼ間違いない。 何かで言及する機会がありそうだからここに書き写しておこう。 ある生物種の歴史や、混沌とした世界で途切れずに続いてゆくことが必要なあらゆる自然の現象は安打の連続記録のように進んでいる。全ては限られた賭金で無限の資産を持つ親に立ち向かうギャンブラーの...
科学技術哲学

ピーター・フォーブズ『ヤモリの指―生きもののスゴい能力から生まれたテクノロジー』

そでの宣伝文より抜粋。 吸盤もないのに壁や天井に張りついて楽々と歩くヤモリ、泥の中でも汚れ知らずのハスの葉、色素もないのに鮮やかな青に輝くモルフォ蝶……これらの、生き物が発揮する「離れ業」はどういう仕組みなのかという謎が、ナノテクや超高解像度顕微鏡、遺伝子組み換えなどの最先端技術で解き明かされたとき、人はその巧みさに驚き、魅了された。しかし人はそこに留まらず、いつしかそれらの秘密を科学技術で再現し...
星新一の夢世界

星新一『ある戦い』

妖精配給会社 (新潮文庫) 太陽系外からの突然の侵略軍に敗北寸前の地球。敵ミサイルの攻撃になすすべもない司令官と部下たちの部屋に、長く地面に埋まっていたとおぼしき古びた金属筒入りの古文書が飛び込んできた。「……勝つか負けるかの場合には、体当たりの精神以外に、勝利への道はない。爆弾もろとも敵にぶつかる。一機をもって一艦を葬るのである……」 司令官は直ちに命令を下し、争って志願した部下たちは見事形勢を...
文化芸術宗教

「馬鹿の一つ覚え」という言葉が好きだ

私は“馬鹿の一つ覚え”という言葉が好きだ。好きな言葉を答えなさいとか言われる機会があると「“馬鹿の一つ覚え”です」と回答したくなるのを我慢するのに苦労する。 「一つのことに打ち込むことの素晴らしさが〜」等のひねった殊勝な理由では全くない。(だから「座右の銘を答えなさい」なら、明らかに違うので悩まずにすむ。) 「馬鹿=覚えられない」という素直な連想を真っ向から裏切る形で愚かさというものの(少なくとも...
WEB情報通信

「ビルゲイツの面接」という検索ワードによるアクセスが激増中

Googleの中の人は世界中の人々がググるたびに検索窓に打ち込むワードを自由にのぞき見ることができる。 その情報が何に利用できる(あるいはされる)かということについてはすでに様々な考察がなされているが、利用価値がどうあれ、中の人は面白くて仕方がないだろうと思う。 自分のサイトのアクセス解析でリファラを見ることは合法的にそれのミニチュア版を実行できることに他ならない。たまになかなか面白いものが引っか...