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『鳩山法相の死生観』を真剣に読めば死刑問題がわかる その1

予習用資料と前置き 死刑 - Wikipedia 死刑存廃問題 - Wikipedia 特集ワイド:死刑執行13人 鳩山法相の死生観 - 毎日jp(毎日新聞)  宮崎勤の死刑執行や朝日新聞の死に神コラムをきっかけに再燃している死刑問題。ガイア教シリーズの途中なので、これに中途半端に触れると「なんでも宗教で片づけようとすんなよ」とか誤読されるのが嫌で黙っていようと思ったのだが、そうもいかない気がして...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ29 ジョン・C・リリー『イルカと話す日』 4/8

【第28回】 【目次】 【第30回】  前回に続き『イルカと話す日』を読み進めよう。今回はいよいよ我々がリリー博士から学ばなければならないことの核心に迫っていく。  ここで現在、人間が論争しているクジラとイルカに関する二通りの考え方を比べてみたい。  最初の考え方は十九世紀の生物学から生まれたものだが、これは脳の構造と脳のはたらきについて多くの発見がなされる前の考え方である。脳の重さや体重が測定さ...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ28 ジョン・C・リリー『イルカと話す日』 3/8

【第27回】 【目次】 【第29回】  『イルカと話す日』を読み進める前に、ちょっと補足しておかなければならないことがある。  私はリリー博士のことを「ガイア教史上最重要人物」と呼んでいる。私はそれが適切な表現であると思っているし、今後も変わらない。  ただし、それが「彼がいなければガイア教は生まれなかっただろう。」とか「彼がいなければ反捕鯨運動などなかっただろう。」というような意味に受け取られて...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ27 ジョン・C・リリー『イルカと話す日』 2/8

【第26回】 【目次】 【第28回】  前回に続きジョン・C・リリー著『イルカと話す日』を読み進めよう。やっと本人の登場。 著者序文  一九五五年、私はイルカ(本書では基本的にハンドウイルカTursiops truncatusを指す)の科学的研究に着手した。一九六八年、この研究プログラムは終了した。この間、イルカについて大きな発見がいくつもなされた。  一九六八年から一九七六年にかけて、私は自分自...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ26 ジョン・C・リリー『イルカと話す日』 1/8

【第25回】 【目次】 【第27回】  ではジョン・C・リリー著『イルカと話す日』を読むことにする。  日本での出版は1994年だが、原著"Communication Between Man and Dolphin: The Possibilities of Talking With Other Species"は1978年の刊行であるので時代を意識する必要があるときは78年の方に脳内時計を合わせ...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ24 1950年代後半から1960年代の社会・思想状況の概観

【第23回】 【目次】 【第25回】  さて、約500年間の脳内時間旅行を終え、現代に帰ってきた。今は1950年代後半から1960年代である。特に60年代は、各リンク先まで行かなくてもいいのでページ全体に目を通してもらいたい。  見ての通り、ここから先は全てたかだか5,60年前の話であり、読者の中に当時十分に物心ついていた人間がいても少しもおかしくない時代である。もはや現代と言っても過言ではないだ...
ガイア教の天使クジラ

ガイア教の天使クジラ23 スティーブン・ジェイ・グールド『人間の測りまちがい』 4/4

【第22回】 【目次】 【第24回】  スティーブン・ジェイ・グールド『人間の測りまちがい』の読み合わせも今回で最後である。 女性の脳  「劣等」グループは生物学的決定論という一般理論では相互に代替性がある。劣等グループは連続的に並置されており、一つのグループは他のすべての代表として利用される――このための一般的前提としては、社会は自然の摂理に従い、社会階級は生得的価値を反映しているという考えがあ...
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ガイア教の天使クジラ22 スティーブン・ジェイ・グールド『人間の測りまちがい』 3/4

【第21回】 【目次】 【第23回】  スティーブン・ジェイ・グールド『人間の測りまちがい』を先に進める。 ルイ・アガシ――アメリカの多起源論の理論家  私は二人の著名な多起源論者にしぼって話を進めようと思う。一人理論家のアガシであり、もう一人はデータ分析家のモートンである。まず手始めに、私は、かくされた動機および、その支えとなった中心的データのごまかしの双方を掘り起こしてみたい。いぜんとして奴隷...