数学

科学技術哲学

ジョン・ホイットフィールド『生き物たちは3/4が好き 多様な生物界を支配する単純な法則』

ダーシー・トムソン以来のアロメトリーの話題から始まって、生物学・生態学に対する数学的・工学的アプローチに関する本としてなかなかうまいことまとまっている。 昔『ゾウの時間ネズミの時間』という本が流行ったけど、あの頃から比べるとまたかなり理論が進歩しているので、更新してみるのもいいのでは。おすすめ。 余談だが、この話をガリバー旅行記で説明した絵本を読んだような記憶があるのだが、情報を引き出せない。 か...
科学技術哲学

エドウィン・A・アボット『フラットランド 多次元の冒険』

404 Blog Not Found:文字通り次元が違う一冊 - 書評 - フラットランド 多次元の冒険 で復刊を知りました。ここでも少し言及しましたが、私もお薦めします。子供も大人も楽しめる、数学教育としても風刺文学としても最高クラスの一冊だと思います。おすすめ類書おまけ この動画シリーズもおすすめ。【ニコニコ動画】Dimensions 第1章 2次元
科学技術哲学

レイモンド・スマリヤン『天才スマリヤンのパラドックス人生 ゲーデルもピアノもマジックもチェスもジョークも』

否定できないけど自分で天才って言っちゃうのはどうよ? と思ったら原題は"Some Interesting Memories: A Paradoxical Life"(「いくつかの興味深い思い出――ある逆説的な人生」)だった。  レイモンド・スマリヤンの本は昔とても好きだった。既読のものと内容が重複する部分が多いのでこれ自体はあまり楽しめなかったが。数学パズル ものまね鳥をまねる―愉快なパズルと結合...
科学技術哲学

科学を信仰してるだけです

科学を信仰してるだけじゃんみたいな言い回しが後を絶たないな。この言い回しそのものがおかしいという事を小学生にも分かるように書きたいのだが、全然うまい事思いつかねー。こういうのをうまく説明できる頭の良い人がうらやましいな。でもあきらめずにもうちょっと考えてみよう。(科学を信仰してるだけじゃん) 思いつかなくても仕方ない、というか思いついたらすごいよ。それは近代以降の科学哲学の基本だから。ひさびさに『...
科学技術哲学

ポール・ホフマン『放浪の天才数学者エルデシュ』

ポール・エルデシュの伝記にからめて様々な数学および数学史の逸話を盛り込んだ本。 四六時中手を洗う、とか潔癖症を通り越して強迫神経症を疑わせるようなエピソードが多数あり、これまた天才とキ○ガイは紙一重と表現したくなるような人物だったようだ。 エルデシュ自身に一般的にすごくわかりやすい目立つ業績(たとえば「あのフェルマー予想を証明した!」とか「あのポアンカレ予想を証明した!」とか)があるわけではないの...
アニメコミック

山田芳裕『度胸星』

黒人大統領のエントリでtikaranoさんに教えていただいた。山田芳裕は最近『へうげもの』がかなり好みなので期待はしていたが、さらに想像を遙かに超えて面白かった。漫画に関してはそれなりにアンテナを張っているつもりだったのに、これを今まで読んでなかったとは大不覚。 かなり徹底した取材に基づいたと思われるリアリティのある部分と、漫画らしい極端な誇張の部分の配分が絶妙。そこはへうげものにも通じる。打ち切...
科学技術哲学

2人で世界を征服する方法

まず誰か1人でいいので、自分と志を同じくするか、自分の言いなりになる人間を連れてくる。*1その2人を含む3人で、多数決で全てを決する1つ目の秘密結社を作る。その3人を含む5人で、多数決で全てを決する2つ目の秘密結社を作る。その5人を含む9人で、多数決で全てを決する3つ目の秘密結社を作る。n番目の秘密結社は2^n+1人を支配できる。 世界の総人口はいまちょっとググったところでは約67億人。2^10 ...
科学技術哲学

公理の話

数学に関する質問です。なぜ一度正しいと証明された定理が覆されることがないのか? ということが理解できません。 「あらゆる科学理論は本質的には仮説であって真理ではあ.. - 人力検索はてなへのはてなブックマークに対して、では、公理そのものの妥当性は何がどう担保しているわけですか? - BLOG15の日記では聞きますが数学の演繹の出発点の公理系そのものの妥当性、正当性は何によってどう担保されているので...