書評

科学技術哲学

グレッグ・イーガン『プランク・ダイヴ』

久々にグレッグ・イーガン。様々な時期の作品を集めた短編集。 後に『ディアスポラ』の一部になった『ワンの絨毯』が、単体でもやっぱり群を抜いた出来。他は正直微妙。 まあそれでも届いた途端に一気読みしちゃうぐらいには面白いのだが。「クリスタルの夜」「エキストラ」「暗黒整数」「グローリー」「ワンの絨毯」「プランク・ダイヴ」「伝播」おまけ【ニコニコ動画】PS2版『怒首領蜂 大往生』 デスレーベル
日常の一コマ

森沢洋介『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』

英語の勉強時間がようやく200時間に到達。 そのうちの約50時間をこの本が占めるが、とてもいい。2週目あたりから確実に脳の内部で何か変化した感覚がある。 『音読パッケージトレーニング』と並行してやってきたが、順番的には、最初の発音の見直しの後すぐぐらいに集中してやってしまうべきだったかも。 続いているのはいいが、すでにやるぞと言ってから一年が近づいている。仮に累計1000時間としても、後4年もかか...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2011年8月版

『スーパーセンスーーヒトは生まれつき超科学的な心を持っている』★★ ブルース・M・フード著。副題の通りの内容。よい。書評 「スーパーセンス」 - shorebird 進化心理学中心の書評など『赤ちゃんはどこまで人間なのか 心の理解の起源』★★★ ポール・ブルーム著。タイトルほど赤ちゃん中心ではなく、むしろ上の『スーパーセンス』に近いテーマ。これもかなりよい。書評 「赤ちゃんはどこまで人間なのか」 ...
科学技術哲学

エドワード・O・ウィルソン『人間の本性について』

エドワード・オズボーン・ウィルソンのピュリツァー賞受賞作。内容はタイトル通りで、賞に相応しい素晴らしさ。 私が生まれた年の本だが、いま見てもそれほど古びていない。問題になりそうなほど古いのは、同性愛を擁護するのにヘルパー説に頼っているところぐらいか。 同じ人間が『創造』みたいなすっとこどっこいな本を書いたとは、なかなか信じられないほどだが、この本のラストには、それに繋がった問題意識がすでに見られる...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2011年7月版

『ホロコーストを知らなかったという嘘―ドイツ市民はどこまで知っていたのか』★ フランク・バヨール著、ディータァ・ポール著。みんな薄々わかっていることながら、まあタイトル通り。『図解・感覚器の進化』★★★★ 岩堀修明著。久しぶりにすごくいいブルーバックス。図解多し。おすすめ。『プルトニウムファイル』★ アイリーン・ウェルサム著。ちょっと今話題の方向性とはずれてるけど、プルトニウムはプルトニウム、放射...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2011年6月版

『悩ましい翻訳語―科学用語の由来と誤訳』★ 垂水雄二著。いやエロい意味ではなく。「ギニア豚」って何でしょう?書評 「悩ましい翻訳語」 - shorebird 進化心理学中心の書評など『虫歯になる人、ならない人』★★★ 西川義昌著、白石拓著。合言葉は「歯は臓器」。コンパクトでいい感じ。自分の将来の健康のためにも、小さい子供がいる人は子供のためにも、おすすめ。『知覚は幻 ラマチャンドランが語る錯覚の脳...
科学技術哲学

ジェームズ・ロバート・ブラウン『なぜ科学を語ってすれ違うのか――ソーカル事件を超えて』

東大生協で見かけて、あまり期待せずに読書リストに突っ込んでおいたものだったが、予想外に素晴らしかった。 ソーカル事件に関するものの中では、『知の欺瞞』そのものは別として、私の知る限り一番いい本だと思う。 いま何やかやで時間をかけられないので、内容そのものには詳しく触れられないが、このあたりの問題に興味のある人には、強くオススメしておく。参考リンクなぜ科学を語ってすれ違うのか:みすず書房海洋学研究者...
科学技術哲学

ニコラス・ウェイド『宗教を生みだす本能 ―進化論からみたヒトと信仰』

原題"THE FAITH INSTINCT"。スティーブン・ピンカーの"THE LANGUAGE INSTINCT"(『言語を生みだす本能』)を意識して、その向こうを張ったものだ。 宗教を生み出し運用する能力は、言語を生み出し運用する能力と同じく、集団を内部で結束させ、他集団との戦闘などで有利にするために、進化によって積極的に選択された本能であり、何かの副作用でたまたま生じたわけではない。 という...