古くて新しい最先端SF グレッグ・イーガン『ディアスポラ』

ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)

 『順列都市』に続いてグレッグ・イーガン作品を読んでみた。個人的には順列都市以上に面白かった。これが現代の『スターメイカー』なんだろうなあ。

 スターメイカーでは無名のイギリス人が主人公だったけど、こっちでの主人公がもはや現在の意味での人間ですらなく、最初からコンピュータ内のバーチャル都市でプログラムによって作られた「市民」。

 そのわりには地球の危機が起きたりいろんな星を渡り歩いたり他の文明と接触したりと古き良き(?)SFっぽい要素もあり。とてもいい感じ。他のグレッグ・イーガン作品をまとめて注文してしまった。

 ただ人に薦める上で唯一の欠点はかなり敷居が高そうであるということ。元からSFか科学にかなり興味がある人じゃないと厳しいと思う。専門用語などを全部わからないまま読み飛ばしても面白くないわけじゃないがやはり魅力は半減だろう。

 『順列都市』の方はまだ『ライフゲイムの宇宙』一冊読んどけと言えるが、こちらはかなり幅広い分野からネタを持って来ているので、事前準備は難しい。あえて一冊挙げるならマ、レイ・ゲルマンの『クォークとジャガー』かなあ。それ自体少々敷居が高そうな気もするが。

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