一昔前の『ディープインパクト』と『アルマゲドン』みたいに、大人の事情で流行りモノの似たような映画が続けて公開されることはよくあることだが、『地球が静止する日』とまったく同じSF黙示録物語。
しかし、同じSF黙示録物語でも『地球が静止する日』のどうしようもない駄目っぷりとは雲泥の差がある。
これと対比してはっきりしたことがある。『地球が静止する日』が格別にムカつくのは、単にSFの皮を被った身勝手な宗教物語であることではなく*1それを観客に対して――それどころか作った自分自身に対してすらも――誤魔化せると思っていそうなところだ。
この映画にはそういう嫌らしい誤魔化しが一切ない。直球勝負。預言にどんな意味があるのか、誰が救済されて誰が地獄行きかなんて、てめえら人間ごときの知ったこっちゃねえのですよ。すべては神の思し召し次第に決められている。以上。最初から言ってるだろ?
……という具合。実にまっとうに宗教している。私のニコラス・ケイジ好きのせいで贔屓目もあるに違いないとしても、まったくの駄目映画とは思わない。でも、まあ客観的には凡作なので、あまり積極的にはオススメできない。
*1:それはこの映画もまったく同じだ。
おまけ
農イング。
コメント
映画:ノウイング…
予告編を見るだけでドキドキしてしまう映画ノウイングを観てきました。…