『ダチョウはアホだが役に立つ』★★
塚本康浩著。最初タイトルを見たときは、いつかのマンボウ最弱伝説みたいなネット発のネタかと思ったが真面目にも科学的にも面白い。
『ウクライナ戦争』★★
小泉悠著。時事。
『「社会正義」はいつも正しい: 人種、ジェンダー、アイデンティティにまつわる捏造のすべて』★★★★★
原題”Critial Cynical Theories How Activist Scholarship Made Everything about Race, Gender, and Identity -and Why This Harms Everybody”(『批判的皮肉な理論 活動家人文学がどのようにして全てを人種・ジェンダー・アイデンティティの問題にしてしまうか。そしてなぜそれが万人を害するか。』)
ヘレン・プラックローズ著、ジェームズ・リンゼイ著。これは良い。邦題がいまいち(かと言ってどうすれば良かったかは難しいが)なのと、わずかに言いすぎと思われるところもあるが、いわゆるキャンセルカルチャーおよびポリコレ問題の決定版と言っても良いと思う。
私が長年一押しし続けているジョナサン・ローチ『表現の自由を脅すもの』が終盤で割と大きく扱われている。細かい内容はshorebird先生のまとめを参照。
『傷つきやすいアメリカの大学生たち: 大学と若者をダメにする「善意」と「誤った信念」の正体』★★★
ジョナサン・ハイト著、グレッグ・ルキアノフ著。こちらもキャンセルカルチャーおよびポリコレ問題。アメリカの大学の話がほとんどだが、これはこれで大事だと思う。
『大衆の狂気 ジェンダー・人種・アイデンティティ』★
ダグラス・マレー著。これまたキャンセルカルチャーおよびポリコレ問題。『西洋の自死』と同著者。悪い内容とも思わないが、「おかしい」とひたすら言ってるだけで、その先があんまりない。上の二冊と比較すると大幅に落ちる。
『ストーリーが世界を滅ぼす――物語があなたの脳を操作する』★
ジョナサン・ゴットシャル著。『人はなぜ格闘に魅せられるのか』がユニークで良かったので著者読み。物語の力とその暗黒面という切り口は面白いかと思ったが、やってることは今やありふれたエコーチェンバー嘆きでしかなく、期待ほどではなかった。
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』★★★★★
アンディ・ウィアー著。『火星の人』の著者の次回作。単純にエンターテイメントとして無茶苦茶面白い。前作に勝るとも劣らない。これも映画化するだろうか。
『ドーキンスが語る飛翔全史』★
リチャード・ドーキンス著。普通に良い啓蒙書。
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