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おすすめ本書評まとめ2023年1月版

『存在しない女たち: 男性優位の世界にひそむ見せかけのファクトを暴く』★★ キャロライン・クリアド=ペレス著。最近流行りの(?)ネットスラングではない普通のフェミニズムの本。良いと思う。『なぜヒトだけが言葉を話せるのか: コミュニケーションから探る言語の起源と進化』★★★★★ トム・スコット=フィリップス著。真の言語コミュニケーションには再帰的読心能力が必須であるという話。言語の話題ではいつ以来か...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2022年9月版

『インターネットは言葉をどう変えたか デジタル時代の〈言語〉地図』★ グレッチェン・マカロック著。ちょっと面白い。「絵文字」の発明と一般化は人類史的に意外に大きな一歩になるかもしれないと思うようになった。『国家興亡の方程式 歴史に対する数学的アプローチ』★★★ ピーター・ターチン著。まだまだ始まったばかりの分野という気はするが、それだけに興味深くもある。『モテるために必要なことはすべてダーウィンが...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2022年5月版

『英語独習法』★★★ 今井むつみ著。自分レベルの学習者には高度すぎるかも。しかし「スキーマ」の概念は面白かった。『不平等の進化的起源: 性差と差別の進化ゲーム』★★★ ケイリン・オコナー著。個人的にはびっくりするような話はなかったのだが、改めて考えると非常に重要な話だと思う。多くの差別は特定の誰かの悪意によらずとも生じるのだという認識は政治的にも大事だろう。『できる研究者の論文生産術 どうすれば「...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2022年2月版

『地球に月が2つあったころ』★★★ エリック・アスフォーグ著。思わせぶりなタイトルと表紙のデザインから、一見スピリチュアル系のトンデモ本かと思ったが、まともな科学の本だった。『MAKERS 21世紀の産業革命が始まる』★ クリス・アンダーソン著。もう十年近く前の本で読むべきタイミングは逃した気がするし、3Dプリンタすげえの一言で済んでしまいそうな気もするが、広く話題になっただけのことはあると思う。...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2021年11月版

『実力も運のうち 能力主義は正義か?』★★★★★ マイケル・サンデル著。これまでの過去作はいまいちそりが合わないと思っていたが、これはものすごく面白かった。全面的に賛成するわけでなくとも、リベラル知的エリートとその他大勢のいわゆる「分断」の問題を今後どうしていくかに関して示唆するところは大きいと思う。『完全教祖マニュアル』★ 架神恭介著、辰巳一世著。昔ちょっと話題になったのを憶えている。しょうもな...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2021年6月版

『ヒトの目、驚異の進化』★★★★★ マーク・チャンギージー著。色覚の皮膚テレビ説はコロンブスの卵的でめちゃくちゃ面白いし、かつ正しそうに思える。著者の別の本も読んでみたい。『世界はありのままに見ることができない』★★★★ ドナルド・ホフマン著。現実のように見えている世界は生存競争を有利にするためのインターフェイスに過ぎないというのが趣旨。進化論や物理学をある程度知っていれば当たり前で、例え話として...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2021年5月版

『LIFESPAN(ライフスパン): 老いなき世界』★ デビッド・A・シンクレア著、マシュー・D・ラプラント著。老化研究のアップデート? ただしそこまで新味はない。『スケール :生命、都市、経済をめぐる普遍的法則』★★★★ ジョフリー・ウェスト著。スケーリング則関係の定番としておすすめできる。『SF映画術 ジェームズ・キャメロンと6人の巨匠が語るサイエンス・フィクション創作講座』★★ ジェームズ・...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2020年9月版

『21世紀の啓蒙: 理性、科学、ヒューマニズム、進歩』★★★★★ スティーブン・ピンカー著。原題 "Enlightenment Now"(啓蒙を今)。素晴らしい。内容についてはshorebird先生にお任せ。訳書情報 「21世紀の啓蒙」 - shorebird 進化心理学中心の書評など『ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀: 公正な社会への資本主義と民主主義改革』★★★★★ エリック・A・ポ...