映画・ザ・ムービー 『墨攻』 オススメ度 6/10 「墨攻」とはもちろん大量の墨汁を敵の城に流し込んで服や書物を台無しにして戦意をくじく計略……ではなくて、「墨守」もじった原作小説のタイトル。 どこかのサイトで「矢一本で敵軍を追い返し……」とかなんとかいうのを憶えていたので同じ中国映画の『英雄』とか『LOVERS』みたいなハチャメチャアクションで脳味噌カラッポでスッキリー!! な感じを期待して見に行ったら、いろんな意味で全然違って結構真面目で意... 2007.2.18 映画・ザ・ムービー
政治経済社会 『ヤバい経済学』とセットで読め! ティム・ハーフォード『まっとうな経済学』 『ヤバい経済学』を買ったとき隣に並んでいた。邦題とカバーもわざわざ『ヤバい経済学』と似たようなイメージになっていた。 原題は"The Undercover Economist"で、本文中にたびたび出てくる「覆面経済学者」に相当する単語で、全然関係がない。「あからさまな便乗商法だな」と思いつつ前書きを読んだら予想外に十分独立して面白かったので一緒に買って帰った。 『ヤバい経済学』は、経済学者が経... 2006.12.18 政治経済社会
政治経済社会 賛成なのに妙に腹立つ テレーズ・デルペシュ『野蛮の世紀』 うーん、「知ってるがお前の態度が気に入らない」ってアスキーアートありましたよね? ちょうどそんな感想。 思い切り要約すればイスラム原理主義と中露の全体主義を警戒せよって主張であって、それにはまったく賛成なんだけど*1、言葉の端々がいちいち癇に障る。 タイトルからして『野蛮』ってなによ『野蛮』って! プロローグの冒頭はこう。 ルールをなくした歴史 わたしたちが引き継ぐことになる歴史は、二世紀あ... 2006.12.15 政治経済社会
文化芸術宗教 『老子』要約 『老子』は元からそんなに長くないですが、現代語訳ではなく要約です。 重複していたり、現代の視点から見て意味をなさないようなこと*1は省いて順番を並べ替えたりしています。 『老子』 道*2として示せるような道は道でなく、名として表せるような名は名ではない。無名*3が天地・万物の生まれ出る根本である。 車輪の働きが中心の穴*4にあり、器や家の働きが中の空間にあるように、道は空虚でありながら、その... 2006.1.18 文化芸術宗教
映画・ザ・ムービー 『英雄 ~HERO~』 オススメ度 6/10 前に取りあげた『LOVERS』の前作にあたる中華マトリックス。確かに面白い。面白いんだけど、 我が中国共産党は文弱で無抵抗のチベット人とか虐殺しまくってるけど、それは統一の大義のためだから許してねー。 とくにテロとか要人暗殺とかは、ぐっと我慢するように。我慢しないと殺すよ? いや、しても殺すけど(プゲラ)。どう見ても天下です。本当にありがとうございました。 みたいなメッセージが含まれてい... 2005.11.16 映画・ザ・ムービー
映画・ザ・ムービー 『LOVERS』 オススメ度 4/10 無駄に熱く、無駄にカラフルで、無駄にマトリックスな、いかにも「中国映画」ですね。 こんな風に一言ですませてしまえるようになったというのはある意味ブランドとして確立してきたということでしょう。 昔の「香港映画」みたいな位置づけでしょうか。少なくとも観てる間は退屈しません。 2005.10.31 映画・ザ・ムービー