進化

おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2022年5月版

『英語独習法』★★★ 今井むつみ著。自分レベルの学習者には高度すぎるかも。しかし「スキーマ」の概念は面白かった。『不平等の進化的起源: 性差と差別の進化ゲーム』★★★ ケイリン・オコナー著。個人的にはびっくりするような話はなかったのだが、改めて考えると非常に重要な話だと思う。多くの差別は特定の誰かの悪意によらずとも生じるのだという認識は政治的にも大事だろう。『できる研究者の論文生産術 どうすれば「...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2022年2月版

『地球に月が2つあったころ』★★★ エリック・アスフォーグ著。思わせぶりなタイトルと表紙のデザインから、一見スピリチュアル系のトンデモ本かと思ったが、まともな科学の本だった。『MAKERS 21世紀の産業革命が始まる』★ クリス・アンダーソン著。もう十年近く前の本で読むべきタイミングは逃した気がするし、3Dプリンタすげえの一言で済んでしまいそうな気もするが、広く話題になっただけのことはあると思う。...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2021年11月版

『実力も運のうち 能力主義は正義か?』★★★★★ マイケル・サンデル著。これまでの過去作はいまいちそりが合わないと思っていたが、これはものすごく面白かった。全面的に賛成するわけでなくとも、リベラル知的エリートとその他大勢のいわゆる「分断」の問題を今後どうしていくかに関して示唆するところは大きいと思う。『完全教祖マニュアル』★ 架神恭介著、辰巳一世著。昔ちょっと話題になったのを憶えている。しょうもな...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2021年6月版

『ヒトの目、驚異の進化』★★★★★ マーク・チャンギージー著。色覚の皮膚テレビ説はコロンブスの卵的でめちゃくちゃ面白いし、かつ正しそうに思える。著者の別の本も読んでみたい。『世界はありのままに見ることができない』★★★★ ドナルド・ホフマン著。現実のように見えている世界は生存競争を有利にするためのインターフェイスに過ぎないというのが趣旨。進化論や物理学をある程度知っていれば当たり前で、例え話として...
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おすすめ本書評まとめ2020年9月版

『21世紀の啓蒙: 理性、科学、ヒューマニズム、進歩』★★★★★ スティーブン・ピンカー著。原題 "Enlightenment Now"(啓蒙を今)。素晴らしい。内容についてはshorebird先生にお任せ。訳書情報 「21世紀の啓蒙」 - shorebird 進化心理学中心の書評など『ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀: 公正な社会への資本主義と民主主義改革』★★★★★ エリック・A・ポ...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2019年11月版

『宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃』★ 加藤文元著。例の望月新一のABC予想の話。『THE ONE DEVICE ザ・ワン・デバイス iPhoneという奇跡の“生態系"はいかに誕生したか』★ ブライアン・マーチャント著。特別iPhoneに思い入れあるわけではないけど、面白かった。『精密への果てなき道:シリンダーからナノメートルEUVチップへ』★★★ サイモン・ウィンチェスター著。「精密さ」...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2019年9月版

『逆転の大戦争史』★★★★ オーナ・ハサウェイ著、スコット・シャピーロ著。非常に興味深いが邦題だけはミスリーディング。内容はshorebird先生にお任せ。 書評 「逆転の大戦争史」 - shorebird 進化心理学中心の書評など『人を惹きつける技術 -カリスマ劇画原作者が指南する売れる「キャラ」の創り方-』★★★ 小池一夫著。著者の死去をきっかけに。流石というか面白い。『リベラル再生宣言』★★...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2019年4月版

『妻のトリセツ』★★★ 黒川伊保子著。妻と読んだ。ぶっちゃけ科学面では極めていい加減。トンデモと言っても過言ではない。でも個人的には役に立った気がする。妻のトリセツが説く脳の性差 東大准教授は「根拠薄い」:朝日新聞デジタル『気になる仏教語辞典: 仏教にまつわる用語を古今東西、イラストとわかりやすい言葉でなむなむと読み解く』★★★★ 麻田弘潤著。絵も内容も良い。『ある日、突然始まる 後悔しないための...