書評

おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2014年12月版

『リスクを取らないリスク』★★★ 堀古英司著。ありがちな自己啓発本のような、いまいちそそらないタイトルだが、まともな経済・金融本。おすすめ。『カエルを食べてしまえ!』★ ブライアン・トレーシー著。こちらこそありがちな自己啓発本だけど、的を絞っていてよい。『ねずみに支配された島』★ ウィリアム・ソウルゼンバーグ著。『捕食者なき世界』と同著者。やはり思想的にはいけ好かないが、興味深いのは否定できない。...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2014年11月版

『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』★★★★ 岸見一郎著、古賀史健著。源流というだけあってなかなか面白い。ほとんどは単なる自己啓発の屁理屈のように見える反面、自己欺瞞の考察として先進的な部分もあるように見える。『2ch、発言小町、はてな、ヤフトピ ネット釣り師が人々をとりこにする手口はこんなに凄い』★ Hagex著。ちょっとおもろい。『職業”振り込め詐欺”』★ NHKスペシャル職...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2014年10月版

『脳科学は人格を変えられるか?』★★★★ エレーヌ・フォックス著。タイトルが内容と一致してない。いわゆるポジティブ脳とネガティブ脳の話。なかなか興味深いしライフハックとしても役に立ちそう。『人類5万年 文明の興亡: なせ西洋が世界を支配しているのか』★ イアン・モリス著。それほどすごいと思わなかったが、定量志向が珍しかったので。「西洋オワコンって結論にしとくから、途中で多少偏見みたいなこと言っても...
おすすめ書評まとめ

おすすめ書評まとめ2014年9月版

『漫画家貧乏』★★ 佐藤秀峰著。まあまあ面白い。自分の身近には絶対いてほしくないが、世の中にはこんな人もいないと困るんだろうなと思った。要するにNIMBYな人という印象。『イハーブの生活』★★★★★ 小路啓之著。普段こういう文学かぶれ(?)みたいなの好きじゃないんだが、これだけは別。新装版。ただ印刷の色があまり良くない(特に上巻)。前の版が古本でもKindleでも買えそうなので、こだわりがなければ...
科学技術哲学

『人間と動物の病気を一緒にみる : 医療を変える汎動物学の発想』

人間と動物の病気を一緒にみる バーバラ・N・ホロウィッツ著、キャスリン・バウアーズ著。原題"Zoobiquity The Astonishing Connection Between Human and Animal Health"(汎動物学 人間と動物の健康の間の驚くべきつながり)。 (人間の)医学は獣医学からもっと学ぶことがあるという本。素晴らしく面白かった。進化医学・進化病理学・進化心理学本...
科学技術哲学

近藤滋『波紋と螺旋とフィボナッチ: 数理の眼鏡でみえてくる生命の形の神秘』

近藤滋先生の本。確か新聞で出るのを知った。 いやこれは面白いのはわかってたけど、改めて一冊の本として読んでみると、やはりメチャクチャ面白い。オールタイムベスト級。こんどうしげるの生命科学の明日はどっちだ!? ここでほとんどの内容は一度読んだことがあるにも関わらず、一気に読んでしまった。超おすすめ。 ギャグセンスにはちょっとだけ相性がありえそうだけど、私にはぴったり。「波紋」の単語にアレを連想する人...
おすすめ書評まとめ

おすすめ本書評まとめ2014年4月版

『スティーヴ・フィーヴァー ポストヒューマンSF傑作選』★ グレッグ・イーガン他著。ほぼイーガンの目的。まあまあ面白かった。『刑事司法とジェンダー』★ 牧野雅子著。確かApeman氏経由。教科書的だけどいい。『異端の統計学 ベイズ』★ シャロン・バーチュ・マグレイン著。面白い。書評 「異端の統計学ベイズ」 - shorebird 進化心理学中心の書評など『クライシス・キャラバン―紛争地における人道...
WEB情報通信

ブラッド・ストーン『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』

ジェフ・ベゾスおよびAmazon.comの伝記。すごく面白い。 内容そのものは本を読んでもらうとして、ひとつ本の内容とは直接関係のない大予言ごっこをしたいと思う。話半分に聞いてほしい。 ベゾスは近いうちに不老不死の研究を始める。関連技術の支援に資金援助(資本参加?)するのはもちろん、一番のネックは技術ではないということにも気づいて、思想的キャンペーンも同時に行うだろう。 その際に組む対象はブライト...